さらに羽ばたくYGエンターテインメント…営業利益95億ウォンの黒字に転換した「ヤン・ヒョンソクパワー」
[OSEN=강서정 기자] 「さすがヤン社長」、YGエンターテインメントが赤字から黒字に転換した。その背景にはヤン・ヒョンソク総括プロデューサーの力があった。
2023年、ヤン・ヒョンソク氏が総括プロデューサーとして公式的に復帰し、YGエンターテインメントは変化の分かれ目で素早く舵を切った。音楽ビジネスという本質に戻り、実力中心のアーティスト育成やコンテンツクオリティの強化に集中した結果、エンターテインメント業界で存在感を改めて見せつけ、実際財務構造も黒字に転換するという成果を出した。
YGエンターテインメントは、連結基準2025年第1四半期1002億ウォンの売上と95億ウォンの営業利益を出した。それは、昨年から戦略的に投資してきたTREASURE、BABYMONSTERの若手IPが規模の成長をけん引していることを端的に見せる成果だと言える。
一番目立つ変化は新人ガールズグループ「BABYMONSTER」の急成長である。ヤン・ヒョンソクが陣頭指揮を執った初プロジェクトであるBABYMONSTERは昨年の4月正式デビューし、1年でグローバル市場でカッコたる存在感を示し、いわゆる「YGの未来」として浮上した。デビュー1年目のグループであるにも関わらず、累積アルバム販売量160万枚を突破、米「ビルボード200」のメインチャート入りを果たすという快挙を成し遂げた。
音源とライブ力を同時に認められたBABYMONSTERは異例にMelon TOP100を始め、韓国国内の主要音源チャートでいわゆる逆走行を果たし、「怪物新人」というあだ名を自ら立証した。特に全メンバーラップができ、無伴奏ライブまでも完璧にこなしてしまう圧倒的なパフォーマンスはK-POP市場における実力派ガールズグループの復活をリードしていると評価されている。
それは単純に新人ガールズグループの成功にとどまらない。BABYMONSTERの急成長はYGエンターテインメントの収益構造にも直接的な影響を及ぼした。コンテンツの販売増加とグローバル活動拡大による売り上げ増加はYGをまた黒字に転換する主な要因となった。
何よりも今回の成果の決定的な決め手は、ヤン・ヒョンソクの徹底的な「選択と集中」戦略である。BIGBANG、2NE1、BLACKPINKなど、伝説のアーティストを生み出した経験と音楽に対する直観的な洞察力はBABYMONSTERにも同様に影響し、それはBLACKPINK以来7年ぶりにYGが自信を持って出したガールズグループであることからさらに象徴性が高い。
また、BABYMONSTERはYGのガールズグループとして初めてプロデューサーTEDDYではなく、ヤン・ヒョンソクのディレクティングで誕生したグループであることが「差別化ポイント」になっている。YGならではのヒップホップベースのサウンドを継承しつつ、これまでと一味違う個性を持つBABYMONSTERはYGの「正統性」と「進化」が共存する新しいアイコンとして定着している。
現在BABYMONSTERは北米ツアーを含むグローバル活動を続けており、米NBCの『The Kelly Clarkson Show』など、現地の人気番組に出演し、圧倒的なライブ力を披露、好評を得ている。それは、コンテンツ自体の競争力が収益につながるという好循環構造を作った代表的な事例である。
YGは下半期BLACKPINKツアーを皮切りにTREASURE、BABYMONSTERの新アルバム発売とツアーを計画しており、特に最近期待が高まりつつある中国市場の変化に素早く対応し、持続的な成長を狙いたいとのプランを出している。
ヤン・ヒョンソクが復帰し、再整備されたYGエンターテインメントは実力派アーティストを中心とする「正攻法」で改めていわゆるK-POPの名家として存在感を示している。BABYMONSTERの続く成功、グローバルコンテンツの拡大、アーティスト中心のシステムの再構築などが相まってYGのこれからの10年に向け、新たな幕が上がっている。
2025. 5. 9.