BIGBANGだからこそ可能だった…上岩で証明した伝説の価値

2016-08-21 09:34 am
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[조이뉴스=이미영기자] 「自分たちのアイデンティティを持って毎日進化するボーイ・バンドです」

歌手PSYはBIGBANGのことをこのように表現した。コンサートゲストとしての単純なお祝いの言葉ではなく、事実そのものだった。BIGBANGは過去10年間数多くの記録を立て続け、今もK-POPをリードするトップ歌手の座を維持している。デビュー10周年を迎えた「K-POPの伝説」BIGBANGが上岩でもう一つの伝説を残した。

BIGBANGは8月20日ソウル麻浦区上岩ワールドカップ競技場にて『BIGBANG10 THE CONCERT:0.TO.10』を開催した。約6万5千人のファンが集まり、BIGBANGの過去10年を振り返り、これからの10年を約束した。

同日の公演はいろんな意味で特別だった。2006年8月19日デビューしたBIGBANGはメンバーの離脱なく、完全体で10周年を迎え、コンサートを開催した。同日の公演では韓国単独コンサート史上1回公演当たり最多観客数である6万5千人のファンが集まった。依然としてものすごいBIGBANGの人気と存在感を証明した1日だった。

BIGBANGを象徴する黄色い王冠がついているペンライトを手にした約6万5千人のファンは公演が始まると共に大きな歓声をげ、BIGBANGの人気を実感させた。猛暑の暑さより、ファンの熱気の方が熱かった。

BIGBANGは初曲『HEAVEN』で公演を始め、ファンをBIGBANGの天国に導き、『WE LIKE 2 PARTY』でパーティーの始まりを知らせた。「華やかな夜を過ごそう」という挨拶のようにBIGBANGの華やかだった過去10年間がステージの上に広がった。『BAD BOY』、『LOSER』、『IF YOU』、『HaruHaru』、『BANG BANG BANG』、『Fantastic Baby』、『SOBER』、『Last Farewell』と『Sunset Glow 』、『Lie』までBIGBANGの10年間を吟味した。会場を埋め尽くした約6万5千人のファンは一緒に歌い、歓声を上げるなど10周年パーティーは最後まで熱かった。

BIGBANGだけでなく、ソロとユニット活動の歴史も再現された。G-DRAGON、T.O.P、SOL、D-LITE、V.Iなど5人のメンバー全員ソロ活動を行い、GD&T.O.Pなど多様なユニットとしても活動した。

メンバーたちのソロとユニットパフォーマンスは同日の全体公演の3分の1に至ったほどBIGBANGの中でもう一つの活躍を繰り広げたメンバーそれぞれの個性や音楽性を再確認した。

10周年という特別な意味があったからか。BIGBANGのメンバーたちは他の公演よりファンといろんな話をした。ステージの上で爆発的なカリスマを披露した5人のメンバーだが、20代のいたずらっぽい少年の姿に戻り、ファンと楽しく話し合った。センスのよいギャグだけでなく、ウィットに富んだコメントで和気藹々な雰囲気を演出した。何よりファンに対する感謝の気持ちが大きかった。

G-DRAGONは「YGに入ってから、18歳以来、いつも8月は自分の誕生日がある月だったが、いつからか自分の誕生日より僕と一緒にいる皆さん、メンバーたちのことを思う非常に意義深い月になり、とても幸せだ。ファンの皆様が僕たちを育ててくれたと思う。改めて感謝の気持ちを伝えたい」と明らかにした。また、「これからもたくさん応援して頂きたい。時間が経つのがとても速い。10年があっという間に過ぎたが、これからの10年も皆さんと一緒に楽しくやっていきたい。今後とも長くお付き合いいただきたい」とし、ファンに感謝の気持ちを伝えた。

SOLは「デビュー後10年間いろんなことがあった。このように大勢の方々に出会い、公演ができるとは思わなかった。10年間ステージの上で歌えるよう、支えていただき、感謝している」とファンに感謝の気持ちを伝えた。その後「毎日忙しく過ごしてきた。BIGBANGのこれからの10年について話し合い、より大きな全体像を描いている」とし、今後も変わらず一緒にやっていくと約束した。

マイクを手にしたT.O.Pは胸が熱くなり、目に涙を浮かべた。T.O.Pは「感謝している。10年間幸せな思い出も多かったが、とても忙しかったし、思い出したくない瞬間もあった。そのたびに皆さんが変わらず応援してくださったことに感謝している」と感謝の気持ちを伝えた。

同日の公演は10周年公演というタイトルに相応しく、会場の内外で見事なシーンを演出した。コンサート会場は華やかで盛大であり、見事な記録も立てた。

観客数から素晴らしかった。約6万5千席の観客は国内単独コンサート史上1回公演当たり最多観客数であり、早くからチケットが完売され、結局視野制限席まで販売された。10代から中高年層にまで多様な年齢帯のファン、グローバルファン、そしてG-DRAGONのコスプレをした男性ファンまで登場し、まさに年齢や国籍を乗り越え、様々なファンが集まった。

東京ドームなどをはじめ、世界の数多くの大型公演場に立ったBIGBANGのメンバーたちも会場を埋め尽くしたファンの姿を見て感動した。

V.Iは「10周年公演にお越しの皆様を心より歓迎する。本当にこんなに多くの方々にお集まりいただけるとは思わなかった。ここはサッカー競技場なので内心心配していたが、本当に大勢の方々にお越しいただいた」と述べた。

SOLは「10周年をこんなに多くの方々と一緒にお祝でき、とても嬉しい。こんなに大勢の方に来ていただけると分かっていたら2日間にすればよかった」とし、残念な気持ちを伝えた。G-DRAGONは「海外活動が多いので『もう韓国で人気がないのではないか』と心配したが、杞憂だった」と笑顔で話した。

会場と舞台装置は史上最大級のスケールを誇った。上岩という広い公演場を100%活用した華やかな舞台装置が見る楽しさを増した。最新の装置を導入し、毎回新しい形の舞台背景を見せ、華やかなLED画面や公演場全体を照らす照明はコンサートの勇壮さを高めた。

特に広い上岩競技場の全ての客席にバランス良い音圧の最適のサウンドを提供するため、合計10ヵ所にディレイスピーカーを設置し、最上のサウンドを実現させた。

ステージには横14m、深さ14mの超大型3段ピラミッドリフトが設置され、ステージの前面には横28m、深さ3mのステージ全体が最大8mまで上がった。ステージのほとんどが大型リフトで構成された。4台の中継車と30台あまりのカメラが動員され、競技場の空中を横断する「ワイヤーカム」など超大型装備も設置された。

また、会場の外でもBIGBANGの人気を実感することができた。

30度を超える猛暑もBIGBANGのところに向かうファンの足を止めることはできなかった。スタンディング席のチケットを購入したファンはBIGBANGを少しでも近くで見るため、早朝から上岩競技場に集まり、長い時間公演を待った。公演の開始時間が近づいてくると近隣の地下鉄駅の入り口まで観客で賑わい、公演場入場に数十分も待機したくらいだった。チケットを買えなかったファンや闇チケットを売ろうとする人も至る所で見えた。

まさに上岩を大きく盛り上げたBIGBANGの10周年だった。BIGBANGがこのようにもうひとつの伝説を創り上げたのである。

2016. 8. 21.