[単独インタビュー②]YGのヤン・ヒョンソク、「私の職業は人の才能を見抜くこと」

[일간스포츠=엄동진 기자] 歌手出身プロデューサーの時代だ。
業界1~2位を競う、YGエンターテインメントとSMエンターテインメントを率いる首長は全て歌手出身のヤン・ヒョンソク代表とイ・スマン会長だ。JYPエンターテインメントの首長も現役歌手であるパク・ジンヨンであり、FNCエンターテインメントも歌手出身のハン・ソンホ代表が率いている。
歌手を経験したことがあるため、所属歌手らの心がよく分かる。歌手として活動していた当時の経験を生かし、試行錯誤を最小限に抑えられるというメリットもある。それに卓越したビジネス感覚まで兼ね備えているのが、今歌謡界をリードしている歌手出身のプロデューサーである。
このような能力を十分発揮し、今年最も大きな「成果」を出したのは誰か。BIGBANGの「1位」タイトルを守り、iKONを完璧にロンチングさせたYGのヤン・ヒョンソク代表ということに異見はないだろう。今年特に攻撃的なアルバムの発売やマーケティングで、「YG王国」をさらに強固なものにしたと評価されている。
現在、YGのナンバーワン・アーティストのBIGBANGと、YGの未来といわれるiKONを全てトップの座に導いた点が高く評価された理由である。ライバル事務所が成功と失敗を繰り返している間、YGは失敗せず未来まで着実に準備してきた。
5月から4ヶ月間BIGBANGがチャートを掌握し、そのバトンはiKONに引き渡された。PSY・WINNERなどこの秋、カムバックを控えている歌手らに対する期待も最高に高まった。当分は、YGの成功を妨げるものがないとみられる。
▶YGの連続的なヒットの背景は「協業」
今年YGの音楽は失敗知らずだった。発表される曲ごとにチャートで1位にランクインし、ロングランする曲もかなり多かった。そんな状況だから、YGのアーティストたちが他のYGのアーティストたちと競争することもあった。発表すると最低「中当たり」以上というYG音楽の秘訣はなんなのか。
ヤン・ヒョンソク代表は「協業の力」をYG音楽の最大の長所としてあげた。ヤン代表は「音楽作業が一人に集中するとプレッシャーが大きくなって辛い」と話した。それに続き、「YGの長所といえば、センスのある人が集まった集団という点だ。実際、BIGBANGもG-DRAGONが作詞・作曲を担当しているが、作曲は共同でしている」と説明した。
YGの代表アーティストであるG-DRAGONも協業して結果を出しているという。ヤン代表は、「G-DRAGONの音楽的な色が赤であれば、それに他の人々が持つ青、黄色の色が混ざって様々な色の音楽が誕生する。実際、G-DRAGONはトラックを作らない。コンピュータープログラムをしない。その時間にG-DRAGONが得意とするメロディーやラップを作ることに投資できる」と付け加えた。
このように、協業システムがYGに定着するまで、人を観察し適材適所に配置する「審美眼」を持つヤン代表の役割が最も大きかった。ヤン・代表は「外から見るとYGは私の1人企画事務所に見られるかもしれない」とし「しかし、私は音楽を作ることより、プロデューサーと歌手が協業できるよう組み合わせる。私の職業は人の才能を見抜くことだ。今、その結果が出てYGが実が多く実る木になった」と説明した。
ヤン代表は「下半期が始まった。PSYからWINNER・iKONなどこれから出るチームも楽しみにしてほしい。もっといい音楽を作って、ファンの声援に少しでも応えられるよう努力したい」と話した。
2015. 9. 21.