WINNER「廃人」と呼ばれながら曲の作業…人々の反応に鳥肌立った
1stアルバム『2014 S/S』で、韓国内外の音楽配信チャート1位を総なめに
[서울=연합뉴스 이상현 기자] 「僕たちは新人なので、チャートの順位内に入るだけでも成功だと思ってました。メンバー、スタッフと音楽配信を開始する時一緒にいたんですけど、その順位を見てみんな『ワー!』と叫びました。本当に嬉しかったんですけど、リーダーなので顔に出さないようにして『すぐ落ちるよ』と話しながら平然としたふりをしました」(カン・スンユン)
すぐ落ちるかもしれない、という予想は「幸せにも」外れた。
YGエンターテインメントが9年ぶりにデビューさせたボーイズグループWINNER(カン・スンユン、イ・スンフン、ソン・ミンホ、ナム・テヒョン、キム・ジヌ)は、デビューアルバムの発表と同時に、収録曲で韓国のリアルタイム音楽配信チャート1~2位を掌握した。収録曲がチャートの最上位を占領しただけでなく、アジア国家のiTunesアルバムチャート1位まで獲得した。
毎日のようにチャートのランクが変わる韓国の音楽配信チャートで、このような記録を1週間以上維持したという点も新人としては非常に鼓舞的である。
先日、デビューアルバム『2014 S/S』を発表して活動を繰り広げているWINNERは、アルバムの爆発的な人気について「不思議で、頭を打たれたような気分」だと、幸せそうな表情で語った。8月19日、麻浦区合井洞(マポグ、ハプチョンドン)で行ったインタビューの時のことだ。
「僕とジヌは、練習室で夜11時50分から携帯で音楽配信サイトをずっと確認して、曲が公開されてからはずっと聞きっぱなしです。曲が順位内にランクされるのを見て、本当に多くの方が聴いてくださったな、と思い鳥肌が立つほどでした」(イ・スンフン)
また、「ファンが『WINNERのファン』だと胸を張って言えるようになったと思うので、幸せです」と、ファンへの愛情を表した。
カン・スンユンは「僕たちが良い結果を出せたのは、待ってくださったファンの皆さんやスタッフ、ヤン・ヒョンソク代表のおかげだと思います」とし「堂々とデビュー出来るようしてくださって本当に感謝してます。番組でデビューしてから、ヤン代表に『ありがとうございます』と、メールも送りました」と付け加えた。
WINNERは去年の8月、YGの新しいボーイズグループを選ぶサバイバル番組「WHO IS NEXT:WIN」で勝利を収めデビューが決まった。番組で優れた実力を発揮し、注目を集めたWINNERは、その後BIGBANGと2NE1のコンサートでオープニングアクトを務めるなど、多様な活動を繰り広げ、かなりの規模のファンダムを形成した。
しかし、当初の予想とは異なり、デビューまで1年という歳月がかかった。この期間は、メンバーにとって忍耐の時間だったであろう。
「曲が完成しないと、デビューできないという危機感は常にありました。1年間、スケジュールがない時は作業室で住むほどでしたね。『社屋廃人』とも呼ばれました。曲の作業をしてヤン代表とプロデューサーの方々のアドバイスを受けて。成長のための時間だったと思います」(カン・スンユン)
ファンの応援だけで音楽配信チャートで「つかの間の人気」を得ることは可能だが、長期間チャートの上位にランクされるには限界がある。なので、メンバーが作詞・作曲の作業に参加した曲がチャートで数日間1位をキープしたということは、その曲が大衆の支持を得たということだろう。
「とても嬉しい部分でもあります。1回1位になってから『落ちるだろう』と思ったけど落ちなかったのですごく嬉しかったです(笑)。僕たちが作った曲を、人々に認められたようでありがたいです。流行に流されず、やりたかった音楽を作ったんですけど、僕たちが選んだ道が可能性があると信じることが出来ました」(カン・スンユン)
先日「YGファミリーコンサート」を通じて公式デビュー舞台に立ったWINNERは、音楽番組にも出演し、ファンの期待に応じた。
ナム・テヒョンは「長い間待ってくださった韓国ファンの前に立って、胸がいっぱいになりました」と、当時を思い浮かべ、キム・ジヌは「僕たちの曲で舞台に立ったので、以前よりは少し堂々としていたと思います」と述べた。
彼らにデビューする資格を与えた番組「WIN」では同じ所属事務所の先輩グループであるBIGBANGと2NE1が多くのアドバイスをしたのだが、アルバムを準備する時も同じだった。
「社屋で毎日作業をしてたので、先輩と会う機会が多かったですね。ある時は、準備していたソロ曲をG-DRAGON先輩にお聞かせしたんですが、1時間もアドバイスをしてくれました。ヨンベ(SOL)先輩も良く会ったんですけど、色々褒めてくれて力になりました。今回発表した曲も、会う度に鼻歌で歌ってくれましたね」(ソン・ミンホ)
メンバーは、番組で惜しくも負け、デビューが先送りになった「TEAM B」について「今、TEAM Bのメンバーが『SHOW ME THE MONEY3』に出演していて、僕たちより忙しいです(笑)」とし、中でもタイトル曲の『empty』を作ったB.Iについては「1位曲の作曲家様です(笑)。お互い役に立てて嬉しく思ってます」と笑った。
WINNERはYGの次世代をリードするグループだという評価を得ている。錚々たる先輩グループの後を継がなければならないという責任感と負担はさぞかし大きいものだろう。これに加え、グループEXOと共にアイドル音楽業界を率いるグループとしても名が挙がっている。
「BIGBANG先輩に次ぐボーイズグループ、YGのグループ、というプレッシャーを耐えつつ頑張りたいと思ってます。EXO先輩と次世代の主役になるというよりは、先輩の後を良く継ぎながらも、どのように僕たちの道を進むべきかについて悩んでいます」(カン・スンユン)
「事務所や先輩を失望させてはいけないという気持ちもありますが、メンバー皆、夢を叶えるために長い間苦労してきました。たった一度きりの僕たちの人生も大事です。誰かのために成功しなければならない、というのではなく、自分自身と家族を思うと自然と一層切実になります」(イ・スンフン)
今に至るまでお互いを頼り、支えながら、それぞれの個性も把握できたという。メンバー曰く、スンユンは「小言を言うお母さん」、ジヌは「メンバーを迎えてくれる可愛い犬」、スンフンは「優しいお母さん」、ミンホは「長男」、テヒョンは「シックな猫」なのだという。
ヤン・ヒョンソク代表はWINNERについて、音楽以外の多様な活動を積極的にサポートすると明らかにした。メンバーに似合う分野を聞くと、イ・スンフンは「スンユンが才能が多いので、映画の主演を上手くやりこなすと思います」とし、カン・スンユンは「スンフンは親和性があるので、バラエティとかも良いし、映画などに出てもキャラクターをよく活かせると思います」と答えた。
アルバム発表直前の記者会見で、メンバーは「僕たちの歌を聴く人々も『WINNER』になれるような、そんなグループになります」と約束した。この約束を果たすためにはどんな努力が必要だろう。
「聴く人を魅了する音楽が一番重要ですね。心を動かす曲を作るべきだと思います。僕たちの音楽が、生きていくに置いて活力になれるよう努力します。ファンに『Inner circle』というファンクラブの名前をプレゼントできてとても嬉しいんですが、皆さんが『WINNER』になって、僕たちが皆さんの『Inner circle』になる日まで、一生懸命頑張ります」(カン・スンユン)
2014. 8. 20.