「一番自分らしい曲」…YOON、ソロアーティストとして10年の音楽人生を振り返る

2021-03-29 03:40 pm

[스포티비뉴스=정유진 기자] WINNERのメンバーYOONが1stソロアルバムで自分の音楽人生を振り返る。

YOONは29日1stソロアルバムの『PAGE』のオンラインショーケースを開催し、ソロアーティストとして活動を始める覚悟を述べた。

WINNERのリーダーYOONは同日1stフルアルバム『PAGE』を発表し、ソロアーティストとして活動を始める。約8年ぶりにソロアルバムを発売するYOONは「妙に緊張する」とし、「最善を尽くした。いろいろと悩みに悩んで作り出したアルバムを世の中に出すということ自体とても幸せでワクワクする。このアルバムは自分にとって意味のあるアルバムだ。10年間の音楽活動を振り返るアルバムにあると思う。なのでまるで夢みたいだ」と気持ちを明らかにした。

今回のソロアルバムで一番重きをおいたこととしては「僕が音楽を始めてもう10年程度経つ。長い間準備したアルバムなので、恋などをテーマにするよりは、自分自身の話をしなければならないと思った。自分自身のこと、そして自分が伝えたいメッセージを込めることが一番の課題だった。トラックリストを全部作って振り返ってみると10年間音楽をしてくる中で感じたことがよくまとまっているような気がした。10年間の活動の回顧録とも言える」と述べた。

WINNERのヒット曲を多数手がけ、シンガーソングライター兼プロデューサーとして認められてきたYOONは今回のソロアルバムにもタイトル曲の『IYAH』を始め、12トラックとも作詞·作曲した。タイトル曲の『IYAH』は年を取ると大きく感じる責任感や大人にならなければならないというプレッシャーに関する曲だ。YOONは「基本的なメッセージは幼い子供たちがよく使う感嘆詞の「アイヤ」だ。多義的な意味を持つ発音がそう聞こえるように狙って仕掛けた部分もある。自分自身に言ってあげたい慰めのメッセージが込められている曲だ。このメッセージが皆さんの共感を得ていろんな方の気持ちを癒す曲になればと期待している」と述べた。

また、この曲をスケッチしたとき感じた感情を表現した。グループのリーダーでもあり、僕の性格上プレッシャーと責任感を強く感じた。感情的に表現したいと思ってスケッチした。そんな中で母はいつも僕を子ども扱いするのを見て僕ってまだ母にとっては子供なのに大人ぶって余計にプレッシャーを感じているのではないかと思ってこの曲を作り始めた。いざ曲を作ってみると多くの方が全てを抱え込んで強い責任を感じていらっしゃるような気がする。それで僕だけのことではなく、皆の悩みと捉え、曲の最後に合唱パートを作ってみた」と述べた。

『IYAH』のMVについては「今回のMVの最大のポイントは時間がリワインドされるということだ。現在から徐々に過去に時間を巻き戻す形のもどる。僕の10年を超えてもっと幼い時代に戻ってその状況に合ったいろんなもの盛り込んだ。その状況ごとにそれに見合った演技をしたつもりなのでそこを重点的に見て頂きたい」と述べた。

続いて「MVの後半では海の上で歌うシーンがある。当時すごく寒かった記憶がある」とし、「ヘリカムで非常に遠くから撮った。OKサインが出てもスタッフの誰も上着を渡してくれるような距離じゃなかった。思ったより寒すぎていまだ記憶に残る。幸い夕焼けのシーンを撮ればよかったので暗くなる前に撮影が終わった。寂しい戦いだった」と明るく話した。また、「ロケハンのとき、『スーパースターK2』で『本能的に』を歌った慶熙大学校平和の殿堂で撮影したかったが、それができなくてなるべく平和の殿堂のように見えるように撮影した」とビハインドストーリーを明らかにした。

YOONは今回のアルバムで様々な音楽的な試みをした。深いフォークの感性から強烈なサウンドの曲、切ないバラード曲、軽やかでトレンディなヒップホップジャンルまで手掛けた。その一方、ロックジャンルが真っ先に思い浮かぶという意見については「作業するとき特定の方向性を決めて進めたりはしない。メッセージがあればそれをデベロップさせることに集中する方だ。歌を歌うときロック唱法が楽に感じられることもある。でもいざ作るときにはロックがチャレンジングだと感じられる。本格的なロック曲を作ろうとすると思った通りに進まない」とし、「ジャンル的に制限を作らずに作業したと思ったのに気づいたらサウンドが全部ギターベースだった」と笑った。また、「『人ってなかなか変わらないものなんだな』とし『僕の得意なものが確かにあるんだな』と感じた」と述べた。

今回のアルバムには知人たちとのコラボ曲が目立つ。MINOとコラボした『BETTER』は過去の恋に対する後悔と未練を歌った曲だ。YOONは「MINOはメンバーでもあるので、フィーチャリングという形で別途表記しなかった。同曲は実はMINOのアルバムにも収録された曲だ。埋もれていた曲なのにMINOのパートをもっと増やして編曲し直した。MINOも歌詞を書き直した。MINOってその気になればすごく真面目に取り組むタイプで皆をあっと言わせるようなリズムを作るんだといって作業に取り掛かった」と述べた。

Simon Dominicがフィーチャリングした『OBVIOUS』は爽やかなギターリフから始まるバンドサウンドがとても盛り上がる曲だ。YOONは「Simon Dominicは同じ釜山出身だ。そこから知り合って『OBVIOUS』を作るに至った。曲の雰囲気がSimon Dominicの声ととても似合うのでお願いをした。『高等ラッパー』の撮影で忙しいはずなのに快くOKしてくれた」と述べた。

2010年Mnet『スーパースターK2』のオーディション番組で審査員と参加者として出会ったユン·ジョンシンとのコラボ曲も収録された。当時競演でユン·ジョンシンの『本能的に』を披露し、大きな人気を集めたYOONは今回のソロアルバムでもう一度ユン·ジョンシンと意気投合した。ユン·ジョンシンがスペシャルトラック『IYAH』のフィーチャリングに参加したのである。YOONがこれまでの10年間持ち続けてきた人生の問いに対し、ユン·ジョンシンが答えるという形で構成され、心を癒して深い余韻を残すスペシャルトラックである。YOONは「『IYAH』は絶対ユン·ジョンシン先生と一緒に作業したいと思ってご連絡した。歌手の先輩であり、人生の先輩として答える形の歌詞をお願いした。快く応じてくださって感動した。すごく丁寧に作業して頂いてこの場を借りてもう一度感謝の気持ちをお伝えしたい」と述べた。

また、「ユン・ジョンシン先生が『異邦人プロジェクト』で海外にいたため、一人で全部収録して送ってくださった。収録データを開いてみたら最後に先生が「立派に育った」と言ったのを聞いた。それを聞いて胸が熱くなった。感動した」とし、「『立派に育った』というパートがあったから1stトラックはソロバージョンにし、最後のトラックはユン·ジョンシン先生と一緒に作ったバージョンにした。だから今回のアルバムの最後は先生の『立派に育った』で締めくくられる」と言い、ユン·ジョンシンに感謝の気持ちを伝えた。

WINNERのアルバムとソロアルバムの差別化ポイントについては「WINNERの曲とYOONの曲を聴いて違うジャンルの曲だとは思わない。中に込められているメッセージがまさに差別化ポイントだと思う。WINNERの曲も癒しのメッセージをたくさん込めたが、グループなのでやはりパフォーマンスやWINNERが持つ爽やかで洗練されたイメージに重きを置いた。一方で僕のソロアルバムは自分の伝えたい話に集中して作った」と明らかにした。

WINNERのメンバーたち全員お祝いのメッセージを送ってくれたと述べるYOON。YOONは「メンバー全員とにかくすごく祝ってくれるんだ。MINOはやはりいい友達であり、音楽仲間でもあるので、一通り全部聞かせると冷静にフィードバックしてくれた。その中の一つが『OBVIOUS』にフィーチャリングを入れてはどうかということだった。そんな部分を反映して最終的な修正もした。タイトル曲を決めるときもMINOに『IYAH』が一番いいと言われた。

また、いろんな状況から音楽的なインスピレーションを受けていると言う。YOONは「本当にいろんな状況からインスピレーションを受ける。今も話し合っている中で何かの単語がしっくり来たらメモを取る。そしてそれをどうやって音楽にするかを考えるのが僕の作業の第一段階だ」と説明した。YOONは今回のアルバムの収録曲『TREAD ON』を例として挙げ、「人道を歩いていると歩道の隙間に芽が生えていた。とても偉いと思った。歩道のコンクリートの隙間に芽生えたのがすごく偉いと思って写真を撮ろうしたら人に踏まれてしまった。それをメモ帳に書いておいた」とし、「結果的に曲を作る時いつも考えることは共感と響きを与える曲にするということだ」と述べた。

自分の仕事の原動力については「たくさんモニタリングをしている。そして僕自身について冷静に評価する。そうしながらいい姿と発展した姿を見せようと頑張っている。現状に甘んじて成長しない姿は見せたくない。だからそれが成長の原動力になったと思う」とし、自分自身に厳しい態度を見せた。「ファンの皆さんはいつも大丈夫だと言ってくださるが、僕自身の意志でもある」と言うYOONは「これからもずっとずっと音楽をやっていきたいから素早く現状を把握して発展していくべきだと思う。冷静に考えて発展しないと音楽は長くやっていけないと思う。それでもファンの皆さんはいつも応援してくださるので感謝している」と音楽的な信念について明らかにした。

『PAGE』を一言で言うと「YOON」だと言う。YOONは「音楽人生で歌ってきた曲、作った曲の中で今回のアルバムが一番僕らしい曲がたくさん収録されているので、僕の名前「YOON」で表現したい」と述べた。

YOONは「歌手を夢見る青年から実際歌手になって活動をやっているとカバーしたい曲が出てきた。フルアルバムのタイトル曲ではなくて収録曲を歌ってみたいという気持ちがある。そんな曲が長く記憶に残るものだ。出てちょっと紹介されてそこでおしまいではなくて長く記憶されてずっとずっと聴きたいアルバムになればと思う。本を読んでて気に入った文章や心に響く文章があればしおりを挟んでおく。僕のアルバムもまさにそんなアルバムになればと思う。思い出を振り返りたいとき開く「ページ」になってほしいなと思う」と希望を述べた。

音楽人生においてどんな「ページ」として残ってほしいのかという質問に対し、「メンバーたちの軍入隊が始まってファンの皆さんによく「WINNERの第1幕は終わったので、これからの第2幕をお楽しみに」と言った。今回も同じような意味があると思う。まさにプロローグのクライマックスパートだと思う。『PAGE』アルバムは二つのバージョンがある。「エピローグ」、「プロローグ」の二つだ。そこに着目して考えてみた」と述べた。

2021. 3. 29.