[マニアナンバーワン]「セルフショットマニア」のDARAにとって写真とは?

2014-02-24 06:34 pm
tag.

101306696_1

[스타뉴스 전형화 기자] 写真は記憶である。愛する人を、好きな風景を、思い出にしたい記憶を、ずっと残しておきたくて撮る。だから写真は歌手の仕事と似ている。レコードは思い出であり、アルバムはその思い出を残しておくことだ。愛する人に、愛している仕事を分かち合いたくなること。

 

DARAにとって写真と歌手は、同じ仕事かも知れない。ガールズグループ2NE1のDARA。自らも、ファンも、彼女を2NE1の広報部長、またはYGエンターテインメントの広報部長と呼ぶ。DARAはツイッターなどのSNSに絶えず写真を掲載し、セウルフショットマニアと呼ばれている。

 

YGの社内食堂で列に並んでご飯を待つDARA、公演を準備しているDARA、2NE1と面白い表情で一緒にいるDARA、美容院にいるDARA。

 

101308269_2

101308521_3

DARAは、なぜ写真を撮るのだろうか?DARAにとって写真とはなんだろうか?

 

DARAに会うためにソウル合井洞(ハプチョンドン)にあるYGの社屋を訪れた。MBCの「無限挑戦」で有名になったYGの社屋。折よく、夕食の時間帯だった。本当にここの社内食堂は美味しいのだろうか、という疑問を抱いてビルに入ろうとした瞬間、誰に会いに来たのかとその理由を書いてくださいと言うセキュリティーの言葉に食堂探訪は次回に持ち越した。

 

3階のレコーディングスタジオでDARAを待った。レコーディングスタジオでは、テディベアマニアだと知られているYGのヤン・ヒョンソク代表の好みどおり、大きなクマのぬいぐるみやマジンガーZの大型格納庫プラモデル、赤ちゃんの大きさぐらいのガンダムが迎えてくれた。

101309159_4

「こんにちは」と言いながらレコーディングスタジオに入ってきたDARAが翼のついた飲み物を勧めた。翼のある飲み物とDARA、もっともらしかった。DARAは、小さな羽ばたきで力30センチほど浮いているような感じだから。

 

「なぜ写真を撮ってるんですか」と訊くと、「2NE1としてデビューしてから、ファンと色々なことを共有したいと頻繁に思いました。だから写真を撮って掲載しています」と答えた。

 

模範解答だが「なぜ」という質問に対する答えではなかった。DARAは「(私にとって)写真を撮るのは当然のことでもあり、ファンも私たちのプライベートを知りたいと思っているので、そういう部分を共有したかったです」と話した。

 

では、いつから写真を撮り始めたのか訊いてみた。ファンと共有したいという思いだったのであれば、デビューしてからなのか、それともデビュー前からなのか。

 

DARAは、携帯電話に写真機能が付いてからだと話した。フィリピンに移民してからABS-CBNの「スターサークルクエスト」でスターになる前からだということだ。

 

DARAはポラロイドで、携帯で、写真を撮り続けた。愛する友達と街で一枚、家族と美味しいものを食べながら一枚、そうして撮った写真は今もアルバムに残っている。数多くのアルバム、またはCDに残しておいたのだ。アルバムとCDだけでも部屋に山ほどある。DARAは、今でも時間があるとその時のアルバムを出して「この時はこうだったな」「この子は今何してるんだろう」などと考えるそうだ。DARAにとって写真は、今なお進行中の思い出作りだのだ。

 

101310796_5

フィリピンで歌手と俳優として活動していたDARAは、2004年にSBSの「体験!地球村ホームステイ」を通じて韓国に紹介され、「人間劇場」でその名を知らせた。そして2007年、YGエンターテインメントと契約を結んだ。2009年5月、2NE1としてデビューするまではいつチャンスが与えられるかも分からない日々の連続だった。忘れられるかも知れないし、出来ないかも知れない。当然だと思っていた才能がないのではないかとまで疑うそういう日々だったのだ。

 

その瞬間を、DARAは写真に残した。がらんとした練習室で一人で座っている自分の姿を撮り、練習室の窓から見える暗くなった漢江(ハンガン)を撮った。今でもその写真を時々出して見ているのは忘れないためだ。その時の、その気持ちを。

101311040_6

101311275_7

DARAはファンと共有したくて写真をSNSに掲載すると言った。なぜそれをDARAがやるのだろうか?DARAは「誰かがやりなさいと言ったら出来なかったと思う」と言う。「私に出来る事をやっているような気持ちです。会社でも広報部長という肩書きをくれたので、新しいアルバム、公演などについて知らせているんです」と話した。

 

もう一度訊いてみた、なぜそれをDARAがやっているのか、と。デビュー当時から2NE1でBOMはボーカルを、MINZYはダンスを、CLはラップを担当してきた。DARAは2NE1で美貌を担当しているということを聞いたことがある。

 

DARAは「デビュー当時から今までも悩んでいる部分」だと述べた。DARAは「デビュー3年目の時、特に悩みました」と話した。

 

「悲しい気持ちもありましたし、舞台で他のメンバーはお見せできるものが多いのに、私は果たして何が出来るんだろうと悩みました。変化も必要だと思いました」

 

DARAは「幼い年でもないので、これからは神秘主義でいかなきゃいけないのかな、とも思いました」と述べた。そのように悩んだ末、見つけた答えは「自分に似合う姿を、自分が良く出来る事を、自分を見せる事」だった。

 

DARAは公演でドラマチックな舞台を披露した。演技と歌が合わさった舞台だ。自分が幼い頃、最も嬉しく、楽しくやっていたことで持って舞台を飾ったのだ。良い思いでを、現在に持ってきたのだ。DARAにとって思い出は記録であり、その記録はアルバムに残っており、そのアルバムはまた愛する人たちと分かち合うことだった。

 

「こう話していると、『MISSING YOU』のレコーディングをした時何で泣いたか分かるような気がします」

 

101311858_8

DARAは「ずっと続けたい」と言う。ファンは、ある写真を掲載すると新鮮じゃないとも言い、写真を掲載しないとなぜ掲載しないのかとも言うそうだ。DARAは「(写真を撮ってSNSに掲載するのを)最初は、ファンとのコミュニケーションは考えずただやっていただけだったけど、やっている間に楽しさと希望を感じました」と話した。ファンが喜びを感じるとき、誰かがDARAの写真で一日の力を得たと言ってくれるとき、自分も力を得るのだという。

 

「これ続けなきゃいけないのかな、いつまでやらなきゃいけないんだろう、と思うときもあります。でもファンが、私のメッセージを見て今日の悪い出来事を忘れられると言ってくれると私も力が湧いてきます」

 

セルフショットを多く撮る人は、自己愛が強い人が多いのではないかと訊いてみた。DARAはそれについて「もっと自分を愛したい」と話した。

 

DARAはプロだ。写真をSNSに掲載するとき、もしかするとという思いから何十回も見直す。書き込みを掲載するときには、100回も読んでから掲載する。自分が愛する人々に良い影響を与えたいからだ。思い出を楽しく分かち合いたいからだ。

 

DARAはインタビューの途中、「年をとったので」という事をよく口にした。物理的な年齢は、他のガールズグループより少なくないかも知れないが、DARAこそ2NE1でポジティブで若いエネルギーを担当しているのではないだろうか。翼が付いているかのようなDARAこそ、2NE1の大事な軸だと思ったのだが、本人は危機感を感じているようだ。

 

だからDARAは写真を撮る。

 

「年をとって高齢者になってもスタッドデニムを履いて、歌い、踊りたいです。いつまでになるかは分かりませんが、YGの広報部長をやりたいです。写真を撮って共有したいです」。DARAは「私は、この仕事を愛しているから」と言った。

 

101313439_9

彼女は海外公演に向かうときはカメラを忘れない。次々と写真を撮る。笑い、楽しみながら仕事を愛する自分を、仲間を撮る。先日には、飼っている猫の誕生日を迎えこれまで撮った猫の写真を集めて動画を作ってプレゼントした。

 

DARAは依然として思い出を作っている。そうしながらも彼女は「まだ撮るよりは撮られるほうが好きみたいです」と言った。自分が撮るより、撮られることの方が多く、好きだという意味だ。

 

たくさんの人が自分を撮ってくれるのが、自分が自分を撮ることより好きだということは、今彼女がスターだということを楽しんでいるという意味でもある。

 

インタビューが終わりを迎えた時、2NE1の広報部長としての義務も忘れなかった。

 

「まだ秘密ですけど、2NE1のアルバムがリリースし、3月1日からソウルを皮切りにワールドツアーを始めます。SNSにアップしますので期待してください」

 

今回の公演で彼女が披露するスペシャルステージも期待して欲しい、という言葉も忘れなかった。これからは、再び演技もやりたいと言うDARA。消極的な彼女にとって大きな挑戦になるそうだ。

 

DARAの思い出作り、レコード、アルバムは写真を撮ることと共に、これからもずっと続くのだろう。

 

2014. 2. 24.101310796_5