ヤン・ヒョンソクが手掛けるとやっぱり違う…「K-POPのプライド」を再証明したYGのDNA
[OSEN=최이정 기자] YGエンターテインメント(以下YG)のヤン・ヒョンソク総括プロデューサーの能力が再証明されているこの頃である。ヤン・ヒョンソク総括が陣頭指揮をとったグループBABYMONSTERがしっかりした実力とYGの音楽的なDNAを受け継ぐ曲で本格的に人気を集め、グローバルK-POPシーンで「さすがYG」、「YGのこだわりこそK-POPのプライド」という評価につながっている。YG流の音楽を代表したプロデューサーTEDDYの不在がYGの今後に対する好奇心や懸念を高めてきた中、ヤン総括が直接選んで作り、成し遂げた成果が彼の存在感を改めて示している。さらにヤン・ヒョンソク総括が直接前面に出て所属アーティストのきめ細かい新曲スケジュールを伝えるなど、さらに積極的に変化した姿で視線を集めている。
ヤン・ヒョンソク総括の昨年の復帰以来YGはアイデンティティをさらに強めると同時にポジティブな変化の流れを見せている。5月20日YGは公式ブログにヤン・ヒョンソク総括のインタビューが盛り込まれた「BABYMONSTER/TREASURE|YG ANNOUNCEMENT (2024 Release Plan)」動画を投稿した。この動画でヤン・ヒョンソク総括は所属グループBABYMONSTERとTREASUREの下半期のロードマップを公開した。
ヤン・ヒョンソク総括は「9月か10月あたりにフルアルバムを絶対発表する」と計画を明らかにし、「それに先立ち7月初旬新曲を1曲先行公開する予定だ」とし、ファンを喜ばせた。
音楽を始めとし、クリエイティブ分野をリードしているヤン・ヒョンソク総括は今年の年初10人前後だった社内プロデューサーを40~50人まで増やしたと明らかにした。前よりさらにスピードを上げてプロジェクトを進めていくと予告したのである。このように昨年業務への本格的な復帰を知らせたヤン・ヒョンソク総括はこれまでYGの所属アーティストのカムバックまでのスパンがやや
長いと一部から出ていた不満を払拭し、ファンが求める方向とより体系化されたシステムを調和させ、ポジティブな効果を収めていくと見られる。
最近、ヤン・ヒョンソク総括の音楽的な能力が集中されたアーティストはBABYMONSTERだ。BABYMONSTERはライブ、パフォーマンス、舞台での余裕など、メンバー全員完璧なオールラウンダーとしていわゆる「工場型」アイドルとは程遠い、心血を注いで完成した結果物として注目を集めている。YGのガールズグループでありながら初めてプロデューサーTEDDYが手掛けていないBABYMONSTERの最大の武器は結局基本がしっかりしている実力だった。ヒップホップベースのYGならではのDNAを一貫して守り、発展させて着実にメンバーたちの実力を伸ばしてきたのだ。それが「本気で競争して実力を積んでデビューしたグループならではのオリジナリティがある」、「久々にライブを見て鳥肌が立った」などの反応が続く理由である。
また、BABYMONSTERは最初から話題性で一気にヒットしたわけではなく、大衆が実力を認めて5世代アイドルの注力グループになったという意味のある成果を作った。イージーリスニング、チャレンジ用曲が流行っている今の時代にYGっぽ過ぎると評価されたこともあったが、結局そのYGらしさには基本からしっかりした実力へのこだわりがあり、YGはそれこそが時代を問わず最もヒップなものであることを改めて証明してみせたのである。
音楽的なスペクトラムを広げ、世界的に人気を集めているTREASUREも新曲発表後アルバム発売まできめ細かな計画のもとで動いている。ヤン・ヒョンソク総括は「アジアツアーでとても忙しい中、幸い約2~3週間の空白期間がある。新しい曲を皆さんの紹介することができてよかったと思う」と述べた。
また、「これまで公開してきた曲とはかなり違うと思う。『KING KONG』というキーワード自体が強いので、強烈なパフォーマンスと共にグループのエネルギーを披露していきたい」と紹介した。続いて「今年の秋発売されるTREASUREのアルバムも最善を尽くして制作するとお約束したい」と応援を呼び掛けた。
また、AKMUもいる。AKMUは2023年4thシングル『Love Lee』で同年Melonの週刊チャートで最長1位記録を更新し、変わらぬ音楽性の高さを証明した。いつも次のアルバムでどのような音楽の世界を披露するのか注目されるAKMUは6月3日『EPISODE』シリーズの3番目のストーリーでカムバックする。そのことでTREASUREが5月28日新曲『KING KONG』を発売し、その後すぐAKMUがカムバックする。
今年の1月ヤン・ヒョンソク総括が200億ウォン規模の自社株を買い取り、話題を呼んだ。それはYGの新しい出発を知らせる成長モメンタムを確保することで、ヤン・ヒョンソク総括のビジネス成長への意志が表明されたものだと解釈される。また、YGはそのことでグローバル市場でもう一度競争力を高めていく力を得た。
当時YGの関係筋は「BIGBANGと2NE1、BLACKPINKなどのアーティストを発掘し、トレーニングさせることで世界的なアーティストへと成長させたヤン・ヒョンソク総括プロデューサーが直接先頭に立って新しい戦略を講じている」と述べた。実際大きなプロジェクトが徐々に具体的にまとまっている様子である。
BIGBANG、2NE1、BLACKPINKなどでYGのDNAをグローバルK-POP市場に知らせて成功させ、AKMUには彼らの音楽的な個性を最大限発揮させる環境を整え、WINNERとTREASUREなどに続き、BABYMONSTERまで実力に妥協などない最精鋭メンバーでK-POPのプライドを取り戻すことはヤン総括の哲学があってこそ可能なことだった。切磋琢磨して完璧になった状態で世に出し、音楽的な完成度においては一切妥協しないヤン・ヒョンソク総括が最も大事にしている価値は現在のK-POPシーンで最も問われていることであり、グローバルファンのニーズとも合致する。
「迅速かつ精力的に」仕事しているYGのここ1年間の変化は目覚ましい。過去4年間の空白期間を後にし、ヤン総括がまた手掛けるとYGが変わったという評価が出ている理由だ。
2024. 5. 26.