実はヤン・ヒョンソクの「根気」はいつも正しかった
[뉴스토마토=김재범 기자] 周りに揺れることなく、信念を貫き、自分の道を突き進む人を指して根気強いと言います。YGエンターテインメントのヤン・ヒョンソク総括プロデューサー、彼が歩いてきた道もそうでした。来月の1日、ヤン・ヒョンソクの根気の結果である「BABYMONSTER」が1stミニアルバムでカムバックします。先行公開曲の『Stuck In The Middle』のMVは11日午後4時基準、YouTubeで再生回数1億回を突破し、旋風を巻き起こしています。
「BABYMONSTER」は2023年行われたサバイバル番組『Last Evaluation』でデビューしたガールズグループです。番組の放映当時ヤン・ヒョンソクプロデューサーの人材を抜擢する能力は大きな好評を受けました。宝石を見極める彼の目は鋭かったです。人々は「BABYMONSTER」を「BLACKPINKの妹グループ」と呼び、次世代IPとして期待を表しました。しかし、昨年の11月27日発表した「BABYMONSTER」のデビュー曲『BATTER UP』は人々を驚かせました。K-POPで流行っている「イージーリスニング」系の曲ではなく、YGならではのガールクラッシュを強調したヒップホップリズムの曲だったからです。
ファンの評価は分かれました。トレンドに追いついていないと「BABYMONSTER」から心が離れてしまったファンもいました。しかし、ヤンプロデューサーは根気強くYGならではのスタイルを押し通し、彼の判断は結果的に正しかったです。『BATTER UP』のMVが公開から10時間で再生回数1000万回を突破し、計14ヶ国・地域のiTunesソングチャートで1位を占め、ワールドワイドソングチャートで最上位圏を占めました。昨年発売されたK-POPデビュー曲の中で初めて米iTunesのトップ50入りを果たしました。
来月の発売を前に先行公開された『Stuck In The Middle』もグローバルで大きな注目を集めました。公開から38日でMVの再生回数が1億回を突破、5世代ガールズグループの中で他の追随を許さない活躍を見せています。
音楽業界の関係筋は「BABYMONSTERは最初から最後まで全てをヤン・ヒョンソクプロデューサーが手掛けたYGエンターテインメントのガールズグループ第1号である。BIGBANGと2NE1もデビュー当時は韓国のボーイズ・ガールズグループのトレンドとは合わなかったが、今やYGを象徴する伝説のようなグループとして言われている」とし、彼の「選択」に信頼を寄せていました。
YG DNA
振り返ってみるといつもそうでした。彼は一時期流行る「トレンド」に合わせてアルバムを制作し、発売するよりは自分の信念によって完成度の高い結果物が作られてこそ世の中に出してきました。
音楽業界の関係筋は「独りよがりで威圧的という偏見とは違ってヤン・ヒョンソクはアーティストそのものだ」とし、「自分が確信を持つ部分では妥協しないので、確かに周りとトラブルがあったりする」と伝えました。ヤン・ヒョンソクプロデューサーは所属アーティストが音楽に溶け込んでいるYGのDNAを完璧に自分ならではのスタイルでこなせたらやっとオッケーサインを出します。YG DNAはつまりYGエンターテインメントの始まりでもある「JinuSean(M.F企画、1997)」、「1TYM(ヤングン企画、1998)」を経て現在まで受け継がれているダイナミックなヒップホップリズムを指します。
ヤンプロデューサーは所属アーティストにYGならではのスタイルを持たせつつ、アーティスト自分ならではの個性も際立たせるよう努力しています。BIGBANG、2NE1、PSY、WINNER、BLACKPINKなど、アーティストのラインナップからも分かるようにYGエンターテインメントでは活動する間アーティストがたとえグループに所属しているとしても個別の存在感がはっきり表れています。チームを介さずには顔すら分からないケースがほとんどの他のグループとの差別化ポイントがそこにあります。「Seo Taiji and Boys」として活動しながらもソ・テジ、ヤン・ヒョンソク、イ・ジュノの個人の存在感をはっきり表していた経験から作られたものです。
一定の完成度が保たれてこそアルバムを出すというヤンプロデューサーの哲学はファンダムとしてはあまり嬉しいものではありません。他の所属事務所のアーティストに比べてアルバムの活動空白期間が長いからです。しかし、そのおかげでヤンプロデューサーが手掛けたアーティストは世界を股にかけて大きく活躍しています。BABYMONSTERに大きな期待が寄せられている理由もまさにそこにあります。
ヤン・ヒョンソク総括プロデューサー。Seo Taiji and Boysで韓国の文化を変えて、BIGBANGからBLACKPINKまで、世界的なK-POPの人気に一助しました。そのような経験が「BABYMONSTER」を通じてどのような結果に結びつくのか楽しみでなりません。
2024. 3. 12.