YGの公演総括「BLACKPINK『THE SHOW』アジアで最高と自負」
[스타뉴스=윤상근 기자] BLACKPINKのコンサート「THE SHOW」が僅か2日前に迫り注目されている。 初じめて公開されるBLACKPINKの舞台が何度も予告された上に、ワールドスターになった彼らの影響力やグローバルファンたちの期待が大きいからだ。
また、世界最高レベルのツアーを数えきれないほど企画·制作してきたYGが行う、初のライブストリームコンサートという点も関心を引く要素の一つだ。BLACKPINKとYGが果たしてどんな舞台を、だれと一緒に、何を、どのように見せてくれるか、好奇心が最高潮に達した。
4人のBLACKPINKのメンバーとYGエンターテインメントのチョン・チヨン公演総括は現在、リハーサル現場で最終準備作業に没頭している。彼らは所属事務所を通じて、今回のライブストリームコンサート「THE SHOW」を含蓄する4つのキーワードを聞かせてくれた。
ライブストリームコンサート「THE SHOW」の核心はやはり舞台そのものだ。コロナウイルスの危機の中、Kポップは「オンラインコンサート」という突破口で、各種先端技術を打ち出している。これを通じて、舞台を待ち望んだアーティストや音楽ファンたちの渇望がある程度解消された。
しかし、デジタル技術の饗宴に比べ、歌手が際立たない点を指摘する声もある。少し違和感があるコンピューターグラフィックや、TV音楽番組とあまり変わらない画面·サウンドはオフライン公演場で感じられる楽しみや感性までは盛り込みにくいからだ。アイロニーにもオンラインというフラットフォームの特性に過度に没入し、デジタル技術に対する過度な熱狂がもたらした副作用だ。
「いろいろな都市で繰り広げられるツアーでは、大規模なセットや装備を備えるのが非効率になるため、デジタルの力をたくさん借りている。映像画面に数多いソースを圧縮して入れ、その縮小された部分で変化に富む転換や、自動化のためのシステムに膨大な準備や努力が要る。簡単に説明すれば、荷物は減ったが解けば解くほど複雑な世界が入っているのだ」(チョン・チヨン、YGの公演総括)
YGはこの点で考えを変えた。一種の逆発想だ。見る人にとってはデジタルフラットフォーム環境での公演だが、それを制作者にとってはひたすら一箇所(公演場)にすべての力を注ぐことができる。装備を減らす必要もなく、環境を圧縮して盛り込む理由もない。もちろん、デジタルの力も必要で活用されたが、最大限アナログ方式に演出した。
「ワールドツアーの時より、もっと繊細で多様になった大規模なセットを見て驚いた。それぞれの特徴を持つ3つのメインセットが設けられたが、セットはまた10個の全く違う雰囲気の舞台にそれぞれ変わる。デジタル映像ではない。実際の洞窟を再現した舞台セットから、廃墟になった都市の階段の欠片まで付けるほど、きめ細かく表現されたセット場が印象的だ。びっくりするほど華やかで特別な舞台もある。『DDU-DU DDU-DU』パフォーマンスをはじめ、以前の公演で見た舞台とは全然異なるイメージである」(BLACKPINK)
#Human
BLACKPINKの音楽的実力や舞台掌握力はすでに検証された。各種グローバルチャートを占領したBLACKPINKの音楽も認められている。結局、歌手とともに公演を作る人々が、カギを握る。歌手も人であり、新しいデジタル技術や機械を活用するのも人だ。
さらに、公演は「総合芸術」だ。人の心を動かす音楽、文学、建築、絵画、舞踊など、いろんな分野の芸術的要素が公演に溶け込まれる。それを表現する照明、美術、音響、カメラからレーザー装置、コンソール、特殊効果装備など、すべての技術や機械が発展してきた。しかい、残念ながら人は、技術の発展スピードに追いつけない。
いくら素晴らしい新技術の機械装備があっても、自由自在に活用する人が足りないという意味だ。しかし、YGのスタッフは違う。少なくとも、韓国の大衆音楽市場で約20年間一緒に手足を合わせてきたスタッフたちがいるところはYGしかない。作曲家、振り付け師、音響エンジニア、コーディネーターを含む全分野のスタッフがYG公演歴史の1ページを飾ってきた。長年にわたって積んだノウハウで制作される公演、それがYGの力であり、YG公演の不変のエネルギーだ。
「YGは2000年の初めからマイケル・ジャクソン、マドンナ、クィーン、ジャスティン・ティンバーレイク、ビヨンセなど、レジェンドミュージシャンのスタッフたちを迎え入れて、公演を作り始めた。彼らに比較的大きな費用を払いながら、一つの条件を付けた。「この仕事をしながら、YGのスタッフたちの気になるすべてのことを教えなければならない」という方針だった。一種の技術移転が行われたのだ。YGの公演スタッフは「アジア最高」と自負する。韓国の公演でエンディングクレジットをスクリーンに入れたのはYGが最初だ。それほど、自分たちの名前にプライドを持って最善を尽くしてほしいという意味であり、実際そうだった」(チョン・チヨン、YG公演総括)
#Origin
技術的な部分がスタッフの役割であれば、アーティストはひたすら舞台に集中する責任があり、BLACKPINKは誰よりもそれを深く知っている。公演が持つ本質や価値に重みが置かれるしかない。特に、ROSÉのソロアルバムのサブタイトル曲はじめ、まだ一回も公開されていないフルアルバムの収録曲のパフォーマンス舞台の多数が用意されている。
「新技術を披露しようとしたのが、歌手の舞台を妨げることになれば、それは本当に良い表現の方式なのかと疑問に思う。決まった形式での公演ではなく、本当に歌手が輝く「ショーらしいショー」を作りたい。その中で、人と人の心が動き、公演の価値が大きくなる。テクノロジーではない、歌手の魂が込められた舞台でなければならない」(チョン・チヨン、YG公演総括)
BLACKPINKはスタッフたちと頭を合わせて、アイデアを出し、昨年9月から一緒に企画しながら練習を続けた。長期間、ワールドツアーで一緒に作業してきたバンドも11月に合流した。
そのおかげで、BLACKPINKはファンたちの心を躍らせる華やかで豊かなサウンドは維持しながら、洗練されたビジュアルやパフォーマンスで、オフラインコンサートに劣らない生き生きとした現場を見せてくれる予定だ。
「初めて披露する舞台が多い。それほど、もっと練習して新しい振り付けを覚えるなど、熱心に舞台を準備した。ファンたちと会うことはできないが、同じ時間に、同じ音楽を一緒に楽しめる。それが重要だ。私たちは「THE SHOW」を通じて一緒に幸せになってほしい。また、幸せだった時間を忘れないでほしい。そのための努力があって、だれもまねできない私たちのすべての舞台を、ハイライトにするつもりだ」(BLACKPINK)
#Way
もちろん、デジタルフラットフォームを通じて公演が披露されるため、それをどのように効果的に伝えるかに対する悩みや工夫があった。その結果、BLACKPINKとYGの公演スタッフは良い方法を見つけた。単純だが、明確だった。公演の本質に集中する一方、カメラの位置やアングル、舞台の領域、発想の転換が導いた「発見」だった。
「公演場で主人公は、歌手でもあり観客でもある。しかし、今の状況では、公演現場に観客がいない。歌手と舞台しかない。なのに、私たちはなぜカメラのみで歌手と舞台を見ようとするのか。なぜ、歌手の後ろに、よく分からないデジタル映像ソースだけちらちらするのか。観客は一編の総合芸術であるステージ全体を見る資格がある。その美しく、調和を成す絵を最大限盛り込みたい」
2021. 1. 29.