専門家が分析した「BIGBANG」シンドロームの背景は「音楽性+ファン層」

2015-06-02 02:04 pm
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[스타뉴스=윤성열 기자] 今年上半期にBIGBANG「ブーム」が起こっている。

新曲を発表する度に音楽界で旋風を巻き起こし、音楽市場を揺るがしている。単なるブームを超え、シンドロームになったと言える。5月1日に公開した新曲『LOSER』は5月の月間チャートでトップ、同時発表した『BAE BAE』も2位に上るなど多大な人気を集めた。音楽配信サイトGenieの関係者は、「Genie月間チャートで1、2位を同時に占めたのは、2014年11月、MC Mongの『MISS ME OR DISS ME』『The Happiest Time Of My Life』以来6カ月ぶり」と述べた。Youtubeで2曲のミュージックビデオ再生回数を合わせると、およそ5000万回に上る。

BIGBANGのパワーは6月にも続いている。2日に発表された新曲『BANG BANG BANG』は公開直後、各音楽配信チャートでトップを総なめし、同時に公開された新曲『WE LIKE 2 PARTY』も2位に上るなど人気を集めている。特に、韓国最大手の音楽配信サイトMelOnでは、先月発売の『LOSER』が5位、『BAE BAE』が7位にランクイン、トップ10の中4曲がBIGBANGの曲であるなど、BIGBANGの「影響力」を証明した。

音楽の消費サイクルが短くなったデジタル時代に、一アーティストが1カ月以上、音楽配信チャートを制覇するのは容易ではない。さらに、10代のファンが主なターゲットである男性アイドルグループの場合、比較的に広い年齢層が影響する音楽配信チャートで力を発揮できないことも多いことは、BIGBANGのパワーがさらに高く評価される要因である。

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各専門家は、このようなBIGBANGの成功要因として「検証された音楽性」を挙げている。大衆音楽評論家のカン・テギュ氏は「『BANG BANG BANG』にはBIGBANG特有の自由な雰囲気と同世代の若者が共感できる表現がうまく取り入れられている」とし、「歌詞だけでなく、メロディや編曲などサウンドの面でもトレンドを知りつくし、取り入れる能力が高い」と評した。

大衆音楽評論家ソン・シグォン氏は「アイドル音楽としては完成度が非常に高い」とし、「過去のヒット曲『LIES』の場合、ビルボードチャート上位に上る曲と比べても劣らないほど」と評価した。

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根強い「ファンダム(Fandom)」も欠かせない。カン・テギュ氏はBIGBANGが音楽配信チャートで毎回上位にランクインする理由について、「これまで築いてきたファン層が根強いため」と分析した。いかなる曲を発表してもその消費量が高いということである。それほどチャート上位に上るための基盤が固いと評価した。ソン・シグォン氏は「BIGBANGはマーケティングを戦略的に行う」とし、「10曲すべてを同時公開することもできたが、毎月一曲ずつ発表するプロジェクトを推進し、ファンの好奇心を刺激することで相乗効果を起こしている。BIGBANGのファンとしては、毎月の誕生日プレゼントをもらうようなもの」と述べた。

続いてソン・シグォン氏は「BIGBANGの各メンバーはフレンドリーで人間味も備えている」とし、「音楽の面でも大衆的で、聞けば聞くほど頭に残る曲であるため、韓国の音楽市場でロングヒットとなっている」と付け加えた。

しかし、アイドル市場でBIGBANGが独走する状態については懸念を示した。カン・テギュ氏は「他の勢力から発表される特色のある楽曲が、音楽市場で共存できないのは残念」と指摘し、「H.O.TとSechs Kiesが競争した頃のように、若い世代の音楽が比較的に発展していない。そのため現在のBIGBANGに匹敵するチームがいないと分析することもできる」と説明した。

2015. 6. 2.