[インタビュー]BIGBANG 、「最も好きなBIGBANGの曲は『次の曲』」
[동아닷컴=최현정 기자] グループBIGBANGが帰ってきた。予想通り活動一つ一つが注目を浴び、予想通り1位を独走、予想通り音楽業界の話題をすべて吸収するブラックホールのようである。
もはや説明するまでもない(逆に「BIGBANGみたいだ」という表現がボーイズグループとって最高のほめ言葉になった)BIGBANGは、3thアルバム『MADE』プロジェクトのスタートを切るシングル『M』を発表し、久しぶりに活動を再開した。
3年という長い期間の末に帰ってきたBIGBANGであるだけに、今回の『MADE』プロジェクトは、活動計画から今まで見たことのない新しい試みだった。BIGBANGは、5月1日『LOSER』と『BAE BAE』が収録された『M』を皮切りに、6・7・8月の1日にそれぞれ『A』、『D』、『E』というタイトルで2曲以上収録されているシングルを発表、そして9月1日にアルバム『MADE』を発売する予定である。
最近の音楽業界でプロモーション活動の周期が約1カ月前後であることを考えると、BIGBANGの活動は約5カ月間続くものと予想される。
これについてT.O.Pは「韓国のファンと久しぶりに会うことになったので、活動を長くしたかった」と独特なプロモーション活動の背景を説明した。続いてSOLは「海外活動が計画されているため、韓国での活動が可能かと疑問視する声もあるが、現在の位置でベストをつくすしかないと思う。アルバムを出すと、長く活動したところで1カ月か1カ月半だが、それで終わらせるよりは、できるだけ長く活動をするのがいいと思った」付け加えた。
また、『MADE』プロジェクトには、BIGBANGの音楽に対する意欲も含まれている。以前、G-DRAGONは、音源市場が活性化されてからアルバムが出てもタイトル曲以外の収録曲があまり評価されず消えていく状況を残念に思うという意見を表明しており、『MADE』アルバムの収録曲を1曲ずつ発表する理由もそれと無関係ではない。
SOLは「1カ月前まで、アルバムを発売するかシングルを発売するかで悩んでいた。カッコ良くアルバムでも出したいとも思ったが、毎月シングルをリリースし、ミュージックビデオも各曲に合わせて撮影してすべて見せたかった」と述べ、G-DRAGONは「結局(アルバムを)を発信するという目的が大事だった」と話した。
つまりこれは、アルバムの全収録曲のクオリティに自信があるという意味にも解釈されるもので、また、BIGBANGだから納得できる。
G-DRAGONは「(音楽の)色を定義するのは難しいが、BIGBANGとして見せたい、やりたいものを見つけたと思う。それを分かっているので、より気楽で楽しい」とし、「スタートだからといって一番弱いまたは一番強いものを発表したわけではない。ただ、季節に合わせて選んだだけだ。聞き手一人ひとりが感じるものが違うように、各シングルを聞いて感じるのは人それぞれだと思う。舞台をどのようにつくるのかを悩んでいるだけで、その他のことはあまり考えていない」と『LOSER』、『BAE BAE』はもちろん、今後発表されるシングルに対しても自信を表した。
SOLも「今、私たちが好きな音楽を見せるのが良いと思った。私たちは非常に満足したアルバムである。(シングルが)それぞれ違うイメージであり、発売されるにつれ、それは確実になる」として、今後のBIGBANGならではの音楽に対する期待感を呼び起こした。
一つ興味深かった点は、「BIGBANGの大衆性」をめぐる各メンバーの意見で、T.O.Pは「BIGBANGというチームを大衆的、または大衆的でないと客観的に評価するよりは、結局大衆が好きだから大衆的になった」と難解な答えを出した。
続いて、G-DRAGONは「大衆歌手であるので、大衆的な曲を唄うのが正しいが、大衆的な曲をつくろうとしたわけではない。良い曲をつくろうとしただけだ。それが発表時期とうまく噛み合ったようだ。私たちにとって良い曲が大衆にとっても良い曲になるタイミングになったと思う」として、その因果関係をはっきりした。
大衆が好きになったのが先か、BIGBANGが好きになったのが先かは、それぞれ判断する部分であるが、『LOSER』と『BAE BAE』が今の音楽業界を制覇していることは誰も否定できない明確な事実である。
実際に『LOSER』の場合、歌詞だけを見れば、一般的な歌謡とは言い難い独特な内容で、ファン層が厚い若年層だけでなく、アイドルにあまり興味を持たない中高年層も共感・評価するのは非常に珍しい風景である。
『LOSER』についてG-DRAGONは「私たちが言いたかったのは、BIGBANGだけでなく、世間に注目され、広く知られている有名人も皆人間であるということだ。同じく痛み感じ、泣いたり笑ったりする人間である。ただ、職業が違うだけだ。歌手になったため、あきらめたものもある。様々な経験からこの曲が生まれた」と『LOSER』の歌詞を書いたきっかけを説明した。
続いて、「軽い愛の歌として受け入れても構わない。しかし、少しでも意味のあるテーマを見つけるため、考える幅を広げた。友達がいない人もいて、恋人がいない人もいる中で、各自思い描くものはそれぞれ違うのではないか」と答え、すべて自分の話にも成りうることであると付け加えた。
一方、『BAE BAE』は愛についてより露骨で、キッチュな感性を表現した曲で、G-DRAGONは「女性が最も美しいと言われる25才から歳を取らないでほしいと願う男たちのエゴを歌詞で表現した」と述べた。
続いて「ちょうど25才と言えば、男女が最も情熱的に愛する年齢だ。そのような愛がいつまでも変わらないことを願う気持ちを表現した。大福という歌詞もなるべく面白いかつキッチュに感じられる言葉を探すため色々考えて選んだ。最初は何も考えずに使ったが、曲の全体的な雰囲気とうまく噛み合った。『BAE BAE』は少々実験的な曲で、型にはまったイメージよりは、ひねくれて猟奇的なイメージを追求した」と各曲の意図を説明した。
このようにBIGBANGが、自分たちがやりたい音楽を自由にできる背景には、今は本当の家族よりも親密なメンバー同士の深い絆がある。
また、メンバー同士のこのような関係は、人生の苦しみを味わい、共に危機を乗り越えてきたことでさらに深くなった。SOLは「今やりたいことをするため、新人の頃に理解できないことも我慢してすべてやりきった」とし、「私たちは音楽でもミュージックビデオでも、つくる作業が楽しいから全員夢中になる。さらに、5人でいる時に一番話し合い、楽しく笑っていられる。お互いにとって力になる関係だ」として、メンバーたちが自分の原動力であると強調した。
G-DRAGONも「私たちは、今では仕事がうまくいっており、本当に幸せだが、辛い時期もあった。貧乏だった時もあった。個人的な傷もあり、苦しい思いをしたことがあるから、今の状態が今後もこのままうまくいくよう共に努力している」とメンバー間の絆を重視した。
これについてT.O.Pは「正直、メンバーにプライベートな友達は多くない。悩みを打ち明けることができるのはメンバーだけだ」とし、「また、研修生の頃はお菓子一つ買うことができず我慢したが、そのお菓子は今でもおいしい」と辛かった頃の逸話を面白く話し、周りを笑わせた。
最後に、すでに韓国の音楽業界はもちろん、海外でも高い人気を誇っているBIGBANGにとって最大の目標は何かという質問に、SOLは「ある程度の目標は決めているが、すでに着いているかも知れないし、まだ着いてないのかもしれない。それを決めるのに何の意味があるのか分からない」とまるで禅問答のような答えを出した。
続いてSOLは「誰かがBIGBANGの曲の中で、どの曲が一番好きなのかと質問すると、正直『次の曲』と答えたい。私たちが100%の満足することができなくて曲をつくり続けているのだ。今(メンバー同士の)息も合っており、年齢も丁度良い頃だ。今が頂点とは言い難いが、頂点に上るにはちょうど良い時期だと思う」と納得できる答えを出してくれた。
2015. 5. 14.