[クォン・ソクジョンの心配要らない]、楽童ミュージシャン、YGの新しい方式

2014-04-15 02:16 pm
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今月7日発表された楽童ミュージシャンの曲が一週間以上主要音源チャートでトップにランクしている。多くの人々が楽童ミュージシャンの成功を予想していた。楽童ミュージシャンの音源発表日とカムバック時期が重ならないようスケジュールを調整したミュージシャンもいたほどだ。Busker Buskerについては、音源チャートをそれほど総なめにするとは誰も予測できなかったが、楽童ミュージシャンは異なる。SBSオーディション番組「K-POPスター」優勝の他にもYGエンターテインメント所属というタイトルがあるからだ。しかし、現在のように長期間音源チャートを掌握していることを見れば、その理由だけでは説明できない。YGのタイトルを超えて楽童ミュージシャンの音楽が大衆に認められていると言える。

[텐아시아=권석정] 楽童ミュージシャンのニューアルバムがこれほど愛されている理由は何か?それは、「K-POPスター」で視聴者を魅了させた特有の魅力がアルバムで生かされているからだろう。楽童ミュージシャンがYGエンターテインメントを選択したとき、正直首をかしげた。YGはヒップポップ系列の事務所で楽童ミュージシャンの音楽とは距離があると思ったからだ。SM、YG、JYP3社は確かに独自の音楽スタイルを追求している。3社は大型芸能事務所でもあるが、それぞれの個性がある。大型事務所であるほど、所属ミュージシャンは事務所の個性から離れにくい。しかも楽童ミュージシャンはまだ10代の若い兄弟ではないか。

楽童ミュージシャンは基本的にアコースティックポップをベースとするデュオであるため、彼らがYGという事務所でどのような結果を出せるか気になっていた。YGが持つ個性が楽童ミュージシャンならではの魅力を低下させるのではないかという心配もあった。しかし、そんな心配は要らなかった。『PLAY』を聴いてみると、YGがイ・チャンヒョクの自作曲が持つ個性をうまく生かしたことが分かる。収録曲は楽童ミュージシャンが一台のギターを用いて作ったようなイメージの歌に最小限のセッションを加え、淡白な音楽で構成されている。

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アルバムに収録された『ON THE SUBWAY』『ANYWAY』『GALAXY』では、楽童ミュージシャン特有の個性的なメロディーや面白い歌詞が盛り込まれている。特に、『200%』の「周りの数多くのライバル、Yes I‘m a soldier for you, Sweetメント装填、発射する前みんな口はほぐしたか(yesオッケー)、ガンジャンコンジャンコンジャンジャンequalsガンコンジャンジャン(Yeah I’m ready)」というラップは、純粋な楽童ミュージシャンにだけ書ける歌詞だろう。ヤン・ヒョンソク代表兼プロデューサーは楽童ミュージシャンについて「田舎でサツマイモを育てる子供たちが描いた絵」のようだと表現しただけに彼らの音楽をそのまま生かした。

楽童ミュージシャンはトゥゲウォルやBusker Buskerの長所を併せ持つチームだと言える。ギターを基本ベースとしトゥゲウォルのようにアーバン(urban)なイメージからBusker Buskerように純粋な感性を同時に表現できる。つまり、『200%』のように甘いR&B風のリズミカルな曲から『ON THE SUBWAY』まで落ち着いたフォーク風の曲まで消化できる。偶然に『200%』は歌謡界で、『ON THE SUBWAY』はインディー界でトレンドとなっている。楽童ミュージシャンが様々な年代を満足させているのはこのような柔軟さがあるからだ。

楽童ミュージシャンの『PLAY』を通じて、YGはこのように「インディー」らしい(正しい表現ではないが)レコードも出せる能力を見せた。しかし、よく考えてみれば楽童ミュージシャンはYGの音楽ともそこまで離れているわけでもなく、似ている部分が確かにある。イ・チャンヒョクのラップやイ・スヒョンのソウル(soul)風のボーカル、そして自ら「最もアイドルらしい曲」と説明した『Crescendo』楽曲風(この曲はBIGBANGが歌っても不自然ではないだろう)がそうだ。たぶん、このように似ている要素がYGに溶け込みやすくしただろう。

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アルバムでYGのスタイルが特に目立つ曲としては『HAIR PART』『DON‘T HATE ME』を挙げられる。この面で、YGは黒人音楽(ソウル、ヒップポップ)というYGのノウハウで楽童ミュージシャンの音楽に磨きをかけた。作曲した意図を尊重すると同時に、補完している。その結果、楽童ミュージシャンは彼らの名前をかけてレコードを出すことができ、YGはシンガソングライターのアルバム作業にYGのスタイルを加味するノウハウを得た。これはYGのまた違う方式なのか。ミュージシャンの個性を生かすこと。これは他の大型事務所ではまだ試みたことのないことだ。

2014. 4. 15.