タイは今BLACKPINKの「LISAブーム」
[조선일보=이해운 기자] 「競争が激しい韓国の音楽産業で、厳しい訓練や練習過程を経て、国際的に有名になったガールズグループ『BLACKPINK』のメンバーになったLISAに敬意を表します。彼女の決断力、夢への闘争はタイ人に芸術·音楽·映画の分野でインスピレーションを与えています」
今月13日、タイのタナコン・ウォンブンコンチャナ報道官によると、プラユット・ジャンオーチャー・タイ首相がBLACKPINKのLISAのソロアルバムについてこのように述べたと明かした。タイの日刊紙であるバンコクポストも1面にLISAの写真と記事を載せた。
今月10日に公開されたLISAの1stソロアルバム『LALISA』の人気が熱い。YouTubeに公開されて24時間の間7360万回再生され、世界中のソロ歌手の中で最も多い再生回数を記録した。これは、ポップスター、テイラー·スウィフトが2019年4月に発表した『ME!』(6500万ビュー)を越える数値だ。
LISAはタイ人だ。本名はラリサ・マノバン。タイのブリーラム県出身だ。LISAに対し、タイ人が熱狂するもう一つの理由は、彼女が有名家紋または上流階級ではない一般家庭出身であるからだ。タイは王と貴族が存在する階級社会だ。いわゆる「ハイソ」と呼ばれる上流層が富や名誉を独占しており、ほとんどは華僑または華僑のハーフで本土人に比べ肌が白い特徴がある。アイドルグループ、2PMのニックンを含め、海外でも有名なタイ人は大体このハイソである。しかし、庶民層「ローソ」出身のLISAがタイで行われたYGオーディションに合格した後、5年3か月間の練習期間を経てデビューし、世界的なスターに成長した。タイのある企業家は「LISAが自分の力で成功したストーリーにタイ人が熱狂しているのだ」とし「彼らにとってLISAは本当に神のような存在だ」と説明した。
LISAは自分がタイ人であることを誇らしく思っている。ソロ曲の題名として自分の本名を選択し、曲にもタイと関連した素材を入れた。LISAは「MVにタイのイメージを入れたい、と希望したが(プロデューサー)TEDDYさんが編曲をタイ風にしてくれて本当に感動した」と言った。MVにも「ラクラオ」などのタイの民族衣装を着てタイの伝統舞踊を踊る。また、故郷のブリーラム県にあるパノムルン歴史公園内の石城やタイの伝統細工品が登場する。14日、バンコクポストは「現在、タイでは『ラクラオ』模様のグッズが飛ぶように売れている」とし「プラユット首相は、ヒットしているLISAのMVの成功をきっかけに、創造経済の価値をもっと育てられるよう、国のソフトパワーを促したい」と報じた。
2021. 9. 17.