MINOは本当に天才なのか、『TAKE』が今年最高の名アルバムと言われる理由

2020-11-14 05:43 pm
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[OSEN=김은애 기자] 是非「全曲再生」をおススメしたい。1stトラックから12thトラックまで、ずっと聞き続けられる。斬新で心に響く歌詞、多様なジャンル、曲の意外な展開などが相まって「名アルバム」を完成した。それがまさにWINNERのメンバーMINOの2ndソロフルアルバム『TAKE』である。

今年の10月30日発表されたMINOの『TAKE』はアルバム名のように12のテイクが集まって一本の映画を誕生させた。

タイトル曲『Run away』を始めとする収録曲を次々と聞いてみるとMINOが曲の配列順番からどれだけ工夫したのかが分かる。特にMINOが直接作詞、作曲した収録曲全て高い完成度を誇るだけにタイトル曲の選定はさぞ厳しかったはずだ。

#様な曲ジャンルの変奏

MINOというと断然ヒップホップだ。今回もMINOはヒップホップをベースにしたアルバムを完成させたが、興味深いのは多様なジャンルを溶け込ませたということだ。

『Ok man』、『Love and a boy』で強烈なヒップホップを披露したMINOは『Hop in』と『Pow』ではもっと柔軟に、『Run away』、『Lost in a crowd』では感性を刺激する。そこに『Wa』では夢幻的な雰囲気を披露、『I want to』ではセクシーな魅力を披露した。

何よりMINOは様々な楽器のサウンドやユニークな魅了のメロディーを多く活用し、完成度を高めた。全て本当にMINOが作業に参加した曲なのかと思うほど、全曲にそれぞれの面白いポイントを入れた。

曲の変奏も斬新で程よいレベルでトライしたということも褒めたいポイントだ。『Click/Han river view』では独立的な2曲をミックスして一つの新しい曲として誕生させるというハイブリッドリミックスを行っただけに、「クリック」すると180度変わる曲の雰囲気が圧倒的だ。

このようにMINOのトライは一歩間違えれば行き過ぎた感があったかもしれない。しかし、MINOは賢く程よいバランスを取り、トレンディさと自分ならではの音楽的な才能を適切にミックスした。

また、フィーチャリングアーティストの活用も素晴らしい。『Wa』のZion.Tの場合、大衆に広く知られているボーカル的な面よりラップを重点的に見せたり、DPR LIVEはWonder Girlsの『Tell me』を引用し、ベストなバースと言われるほど素晴らしいラップを披露する。

BOBBYの存在も欠かせない。MOBB活動以来4年ぶりにMINOとコラボしたBOBBYは『Ok man』でウィットに富んで自信満々な姿を披露した。

#心に響く歌詞

今回のアルバムは歌詞でもMINOの成長した姿とセンスが十分に感じられる。わざとらしくなく、絶妙に作られている。まるで日記を綴るような素直な歌詞が曲のいろんなところに散らばめられている。

また、「吸い殻大盛の灰皿」、「君を何度も畳んでポケットに入れる」など、新しくて面白い比喩も魅力的だ。特に『Book Sstore』は、タイトルから好奇心を刺激する曲だったが、MINOの比喩法が最高に絶妙な曲でもあった。

また、MINOは『I want to』では、ストレートにセクシーな魅力を披露、『Pow』では鼻血を始め、宇宙で絵を描くように感情を表現した。歌詞の中の「><」表記も観戦ポイントの一つ。

『Click/Han river view』、『Sunrise』、『Lost in a crowd』ではMINOの孤独な気持ち、寂しさが切実に感じられる。そこに『Run away』では苦しい恋の感情が共感を刺激する。さらに行き過ぎないMINOの淡泊なボーカルと表現力が相まってさらに心に響く。

#ハイクオリティーのビジュアル

MINOはファッションと美術でも有名であるだけに、今回のアルバムはビジュアル的にも高い完成度を誇る。今回MINOは『TAKE』のティーザーコンテンツから3Dスキャン撮影を活用するなど、音楽並みに視覚的にも見所満載なアルバムに仕上げた。

何より『Run away』のMVは一瞬も目を離せない。様々な特殊効果が使われた今回のMVはMINOの頑張りによって芸術そのものに仕上がっている。強い波から逃げるシーンや靴が勝手に逃げていくシーンなどが印相的だ。ウィットに富んだ身体変形を得意とするミシェル·ゴンドリーの映画を思い浮かばせる。それだけでなく、MINOは自分のシグネチャーになったひまわりを登場させたり、強烈なスタイリングと共に熱演を披露した。

それに相まってMINOは耳と目を喜ばせるアルバムを誕生させた。MINOならではのウィットや独創的な想像力、素直さでまさに名アルバムを完成したのである。

このようにアーティストという言葉がとても似合うMINO。MINOは今回のアルバムで自分のフィルモグラフィーで最も熱い「TAKE」を撮るようになった。

2020. 11. 14.