YGのプライドは音源から生まれる「iKONブーム③」

2015-09-18 09:00 am
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[OSEN=최나영 기자] 2015年の音源は、YGエンターテインメント(以下、YG)だ。

カームバック、伏兵、そしてデビューまで。今年はYGが音源界の強者としての力を発揮している。予想を上回るYGのいわゆる「音源暴食」は現在進行形だ。

今年YGラインアップのスタートを切ったJINUSEANは、今年4月に11年ぶりの新曲『TELL ME ONE MORE TIME』をリリースし、各種チャートで1位に上り、いい兆しが見られた。

次いでグループBIGBANGの長期カームバックプロジェクトが始まった。今年5月から『MADE』アルバムのプロジェクトを進めているBIGBANGは毎月新曲を発表し、チャートの総なめとロングランを記録しつつある。『LOSER』『BAE BAE』『BANG BANG BANG 』『WE LIKE 2 PARTY』『IF YOU』『SOBER』『LET‘S NOT FALL IN LOVE』『ZUTTER』がこれまで発表した曲だ。まったく異なるジャンルと個性を備えているこれらの曲は、音源チャート席巻の火力とロングランの底力を同時に見せた。

バンドHyuk ohは意外の伏兵だった。Hyuk ohが所属しているハイグラウンドは、YG所属アーティストのTABLOが実力と個性を備えているミュージシャンを紹介する目的で立ち上げたレーブル。Hyuk ohはハイグラウンドが迎え入れた初めてのアーティストで、MBCのバラエティー番組『無限挑戦』による注目とともに『ウィインウィイン』など従来の曲がチャートの1位を長期間席巻した。その人気ぶりはテレビ番組の影響もあったとはいえ、ロングランの現象はHyuk ohの曲が単なるイシューに止まらないことを証明したに違いない。

グループWINNERのソン・ミンホの活躍も目立った。Mnet『SHOW ME THE MONEY4』で準優勝したが、音源においては彼が優勝といっても過言ではない。ソン・ミンホがZICO&Paloaltoチームで参加した優雅な音源『亀甲船(Feat.Paloalto)』、言葉に出せなかった、でも出したかった自分の話を淡々と歌った『Fear(Feat.SOL)』、ロッカーのような強烈な舞台を披露した『Money Flow((Feat.ZICO)』、幼馴染または兄弟のようなミュージシャンZICOとの相性がよかった『Okey Dokey』などは、『SHOW ME THE MONEY4』の音源の人気を後押しした。

SHOW ME THE MONEY4』とともにバラエティー番組の音源の力を発揮した『無限挑戦』歌謡祭の音源でもYGはチャート上のウィーナーだった。「無限挑戦-嶺東高速道路歌謡祭」の音源は瞬く間に音源チャートを総なめしたが、ファン・グァンヒ(帝国の子たち)-SOL-GDが結成したファンテジの『マプソサ』は、その中でも大人気だった。同曲はYG所属プロデューサーのTEDDYとGDが協業したヒップホップ・ダンス曲で、何度も聞きたくなる楽しいエネルギーで満ちている曲だ。

一方、TABLOは思索的なラッピングを盛り込んだJOEY BADA$$とのコラボ曲『HOOD』でチャートに登場した。

実際、公式的なカームバック状況で見ると8月はYGにとって一休みの時期だった。しかし、皮肉なことに8月はYGの音源がもっとも目立つ時期となった。「歌手の居場所がない」という文句が出てもおかしくない状況だったが、上位10位内にYG所属アーティストの曲が6曲もランク入りしたのだ。

熱かった8月が過ぎ、9月はYGが本格的に活動する時期だ。デビュー前から心強いファン層を持っているiKONが15日にデビュー。その前に公開された『MY TYPE』が音源チャートの1位を走っている。従来のファン層を超えて大衆にもアピールする破壊力は新人並のものではない。これから相次いで出てくるカームバック・アーティストがYGの音源プライドをさらに高めてくれるかどうか関心が集まっている。

テレビ番組の影響力も大きかっただろうが、大衆性に芸術性を加えたことではなく、芸術性に大衆性を加えたYGならではの音楽スタイルがこのような結果を導き出した原因だという分析がある。YGは大型プロダクションだが、その根元にヒップホップの魂があるからこそ可能な活躍でもある。ここにレーブルのハイグラウンドも設立することで一会社が作り上げられる音楽のスペクトラムを広げたことも一因だと思われる。 

2015. 9. 18.