[カムバック前夜]2NE1の変身に驚かないように

2013-08-06 08:42 pm
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[OSEN=임영진 기자]  2NE1が襲ってくる。

先月、レゲエ風のヒップホップ曲『FALLING IN LOVE』で1年ぶりにカムバックした2NE1が、1ヵ月余りで新曲『DO YOU LOVE ME』を持って再び歌謡界に戻ってくる。CLのソロ活動で人気の火蓋を切った2NE1は、韓国の大衆音楽分野においては珍しいジャンルであるレゲエに次いで、今回は大衆性に重点を置いた『DO YOU LOVE ME』で活動を繰り広げる。

最近2NE1は、自分たちを代表する修飾語であった「ステージ上の女戦士」「近寄ることのできないカリスマ」などから、身近な近所のお姉さん、妹のようなイメージへと変身を試みている。2NE1のメンバー、DARAとBOMが結成したYGのPRチーム「Double Park」に続いて『DO YOU LOVE ME』のミュージックビデオ撮影の時も、とんちんかんな姿やコミカルなダンスで親しみを感じさせた。新鮮な変身である。

新曲リリースを前日に控えた今、2NE1の成功可能性を分かりやすくSWOT分析で解いてみた。

# S(Strength:強み):ハズレのない2NE1のパフォーマンス

2NE1のポジショニングはいささかユニークである。セクシーまたはキュートで分けられるガールズグループ市場でカリスマを担当しているからだ。爆発的な舞台マナーと、見る人を圧倒するカリスマが2NE1のトレードマークであり、他のグループは真似できない代替不可能なものであると評価されている。

2NE1は、これまで発表した人気曲『I AM THE BEST』『I DON’T CARE』『GO AWAY』『UGLY』などで、リズミカルなメロディーの曲に強いエネルギーを放ちながら確固たる立場を築いた。

ヒップホップをベースにしている2NE1は、やや露出のある衣装を着ても取りざたにされない、ほぼ唯一のガールズグループでもある。ブランド物のスカーフを舞台衣装としてリフォームし、パフォーマンスのためならブランド物も壊す情熱を持っている。おかげで、韓国音楽業界の関係者の間では「格が違うグループ」だという評価を得ている。

# W(Weakness:弱み):大衆性よりはチャレンジ精神を重視

今年、CLは正統ヒップホップ曲の『THE BADDEST FEMALE』でソロ活動を、2NE1は7月に韓国の音楽界では始めて試みたヒップホップとレゲエをミックスした曲『FALLING IN LOVE』をリリースするなど、チャレンジ精神あふれる姿を見せてきた。特に『THE BADDEST FEMALE』は、遅めのヒップホップとで、聴く人たちに新鮮さを与えた。しかし、それと同時に慣れない曲だという評価も受けた。ボールドなアクセサリー、毛布のように大きなヒップホップ衣装を着てダンスを踊るCLはカッコイイが、ファンには「慣れるまでの時間」が必要なのだ。

続いてリリースした『FALLING IN LOVE』もレゲエにヒップホップを加えた破格なジャンルだった。この曲について米国のメディアビルボード、MTVなどは「2NE1のおかげで新しいサウンドに出会えた」と好評した。世界的にも稀なサウンドを持ってカムバックしたのだ。このように、2NE1の活動には破格とユニークという単語が付いてくる。大衆性よりも完成度、チャレンジ精神に重点を置いたためだ。

しかし、明日リリースする曲はYGのメインプロデューサーTEDDYが作詞・作曲したもので、夏という季節感を活かしたリズミカルで明るい曲になりそうだ。すなわち、大衆性を極大にしたと言えるだろう。2NE1というブランドに大衆性を加味した際に出る波及力、かなり期待できそうだ。

# O(Opportunity:機会):女性歌手の強勢

今の音楽配信チャートは女性歌手が強勢の季節である。韓国の大手音楽配信サイトであるMelOnのチャートを見てみるとf(x)が『Rum Pum Pum Pum』でリアルタイムチャート1位、2位を上下している。その次をCRAYON POPの『パパパ』、Aileeの『U&I』、A Pinkの『No No No』、Brown Eyed Girlsの『Kill Bill』、Davichiの『Missing you Today』がトップ10入りしている。

f(x)からDavichiに至るまで、その共通点は女性歌手だという点以外にも、コンセプトが重ならないという点がある。エレクトロニックジャンルのリーダーf(x)、直列5気筒ダンスでブームを起こしたCRAYON POPなど個性あふれるパフォーマンスと音楽を披露している。Aileeは、韓国のビヨンセだと言われるほどパワフルなボーカルが中心となっている曲を、A Pinkは第2のS.E.Sだと絶賛されるほど、純粋なイメージにフォーカスを当てたパフォーマンスで人気を集めている。

これは、2NE1にとっては有利になる可能性がある。女性歌手に有利に働いている音楽配信チャート状況に、ユニークなパフォーマンスを武器にして戻ってくるとすれば、成功を収める可能性が十分ある。また、7月『FALLING IN LOVE』でMBCの「ショー!音楽中心」やMnetの「Mカウントダウン」などで1位となり、人気を博すための準備は終えた。

# T(Threat:脅威):ガールズグループのコンセプト戦争

現在、音源市場は機会であると同時に脅威にもなる。コンセプト戦争という名が付いたほど、セクシーコンセプトの中でも差別化されたセクシー、カリスマの中でも並外れのカリスマを求めるのがポイントとなった。最近、強い女性を標榜する新人歌手が続々と歌謡界に姿を現しているという点は、2NE1には負担になり得る。

このような状況を打破するために、2NE1が選んだのがまさに「親しみ」を感じられるコンセプトだ。これまでの2NE1が100メートル先でも目立つ芸能人のイメージであったとすれば、最近はお願いすれば写真を一緒に撮ってくれそうな、近所のお姉さんのような姿へと変わっている。

今まで2NE1はステージの上ではカリスマあふれる強い女性だったが、照れ屋で人見知りをするので、バラエティ番組の出演は控えてきた。しかし、ファンに身近な存在でありたいという願いから、メンバーたちは日常姿を盛り込んだホームビデオ形式のミュージックビデオを撮り、「Double Park TV」の一環としてファンにコールタクシーイベントを行うなど、これまで見ることの出来なかった姿を見せている。

8月7日『DO YOU LOVE ME』をリリースする2NE1は、以前とは異なる雰囲気を漂わせている。ジャンルだけを見ると『FALLIBG IN LOVE』と、活動方法だけを見ると『I AM THE BEST』との比較が可能である。かなり変わった2NE1の姿に驚かないように。

2013. 8. 6.