TREASURE、結局輝いた宝石…YGの戦略が作った『LOVE PULSE』の成績

2025-09-11 06:51 pm

[일간스포츠=김지혜기자] グループTREASUREがその名に相応しい成果を出した。3rdミニアルバム『LOVE PULSE』が発売から1週間で113万枚以上販売され、チームの歴史上最高初動成績を達成した。単純な数字を超えてデビュー当初から「YGの次世代宝石」と呼ばれていた潜在力が本格的に現実のものになったという評価である。

9月1日公開された『LOVE PULSE』は発売初週だけで計113万1346枚販売された。それは、前作のスペシャルミニアルバム『PLEASURE』の71万6697枚より約1.6倍増加した記録である。YGエンターテインメントは、発売から2日で先行注文100万枚突破ニュースを発表、ミリオンセラーを予告しており、実際初動成績はそれをさらに上回った。TREASUREは今回の記録で確実にさらなる跳躍に成功したのである。

タイトル曲『PARADISE』も好成績を収めている。ファンキーなリズムとレトロムードのブラスサウンド、爽やかなボーカルとラップが調和する同曲は、発売直後グローバルチャートで著しい成果をあげた。AWAと楽天ミュージックのリアルタイムチャートで1位を総なめし、MVは公開直後YouTube急上昇動画ランキング入りを果たした。再生回数は8日で3000万回を突破し、グローバルファンダムから注目を集めている。

このようなキャリアハイにはいろんな要因が影響した。何よりもグローバル活動のモーメンタムと戦略的なマーケティングが功を奏したと分析される。TREASURE今年の年初ニューヨーク、ワシントンD.C.、オークランド、ロサンゼルスなどで初の北米ツアーを盛況のうちに終了した。続いて10月、ソウルKSPOドームを皮切りに日本、台北、ジャカルタ、マニラ、シンガポール、香港、バンコクなどを回る新しいワールドツアー『PULSE ON』を控えている。大規模な公演スケ
ジュールが予告され、グローバルファンダムの期待がアルバム販売に影響したのである。

9月2日から7日までソウル麻浦区スタースクエアで展開されたポップアップストアも注目を集めた。ファンがアルバムを直接体験し、グッズを購入までの過程が「コンテンツ消費→現場体験→追加購入」の好循環を生み出し、忠誠度を高めた。オープン初日だけで待機登録客1000人以上を記録す
るなど、グローバルファンダム拡大タイミングに合わせた戦略的なイベントだった。

投資業界もポジティブな反応だった。ハンファ投資証券のパク・スヨン研究員は「TREASUREの新アルバムの初動販売量はファンダムの規模を考慮すると期待を超える好成績だ」とし、YGエンターテインメントを同種業界で最選好企業として選んだ。特に10月から始まる新しいワールドツアーが売上に大きく貢献するという見通しを立てた。

TREASUREにとって今回の記録は象徴的な意味も大きい。2020年デビュー当時YGが次世代アーティストとして前面に出したが、「可能性は大きいが、指標には物足りなさを感じる」と評価された。BIGBANG、2NE1、BLACKPINKの黄金時代には至っていない」という評価もあった。しかし、初動113万枚はこのような評価を覆すに十分だった。それは、単純な販売数字ではなく、「TREASUREがついに軌道に乗った」という宣言に近い。

しかし、これからが大事だ。ミリオンセラーグループのタイトルは維持するより勢いを続けていくことが重要だからだ。今年の10月始まるワールドツアーでその可能性が問われると見られる。海外ファンダムの結集力が実際のチケット販売につながればTREASUREはグローバル的な人気ボーイズグループとしてさらなる成長が期待される。

音楽業界の関係筋は「市場状況が全般的に良くない中でもTREASUREがキャリアハイを記録したことは驚きの成果だ。それに一番大きく貢献したのは長年続けてきた海外ツアーだと見ている」とし、「通常他のグループがキャリアハイを記録するとその時からバブルが弾けるのだが、TREASUREはまだ成長の勢いが続いていることが特別なケースだと言える」と評価した。

2025. 9. 11.