グループBLACKPINK、再跳躍…9年目「Forever Young」である理由

2025-07-07 09:37 am

[스포츠조선=정빛 기자]「BLACKPINK in your area!」。この一言だけで、コヤン総合運動場は震えた。そして、続く歌詞はこうだ。「カムバックじゃない/離れたことなんてないから」。それぞれの場所で世界を彩ってきた4人が、再び「BLACKPINK」という名でステージに立った。

BLACKPINKは今月5日と6日、京畿道にあるコヤン総合運動場のメインスタジアムで「BLACKPINK WORLD TOUR DEADLINE IN GOYANG」を開催し、2日間で計7万8000人のファンに会った。

今回の公演が注目されたのは、「BLACKPINKの完全体コンサート」だったからだ。2023年11月にそれぞれ新たな所属事務所を立ち上げて、ソロ活動に集中してきた彼女たちは、約1年10ヶ月ぶりに元の所属事務所であるYGエンターテインメントと再び手を取り合い、完全体としての単独コンサートを開催した。

それだけに、ファンの期待は公演が始まる前から最高潮に達していた。猛暑とラブバグといわれる虫の襲来にもかかわらず、世界各地から集まったファンダム「BLINK(ブリンク)」たちは、ブラックとピンクのスタイルでスタジアムを埋め尽くし、現場は早くもお祭りのような熱気に包まれた。

特にオープニング曲『Kill This Love』のイントロが鳴り響いた瞬間、コヤン総合運動場はもはやただの競技場ではなかった。そこは一瞬にしてBLACKPINKの領域になり、「BLACKPINK in your area」は現実となった。その勢いのまま『Pink Venom』『How You Like That』『PLAYING WITH FIRE』『Shut Down』と立て続けに披露され、オープニングから9年間の歴史を凝縮したステージが展開された。わずか数分で、その熱気は猛暑をも圧倒するほどだった。

さらに、額縁演出ででメンバーを一つのアート作品のように表現した『Pretty Savage』、ファンの掛け声が完璧に合わさった『Don‘t Know What To Do』、デビュー初期を思い出させる『Whistle』、メンバーの歌唱力が際立った『Stay』まで。BLACKPINKがBLINKに届けた真心は、パフォーマンス、ステージセット、小道具、照明など、舞台を構成するすべての要素に濃厚に染み込んでいた。

特に、この日のハイライトは、やはりメンバーたちのソロステージだった。それぞれソロアーティストとしての地位を築いてきた4人は、この日「別々でありながら一つ」というコンセプトの真髄を見せつけた。

JISOOは『earthquake』と『Your Love』で、LISAは『New Woman』と『ROCKSTAR』で強烈な存在感を披露した。JENNIEは『MANTRA』と『LIKE JENNIE』を、ROSÉは『3AM』『Toxic Till The End』『APT.』を披露し、ソロとしてもワールドクラスであることを証明した。特に、『LIKE JENNIE』と『APT.』では、現場全体が大合唱で一体となった。これらの曲が世界的なメガヒットソングであることを実感させた。

観客の理解を深めるために、楽曲に関する説明も入れた。ROSÉはソロステージの前にこう語った。「去年の制作期間中、辛い2週間を過ごして、夜のフライトで帰る日でした。欲張りだからその日もセッションを入れましたが、風邪気味で体調もよくなかったのです。どこに行けばいいのか分からなくなっていたとき、『家』のような感覚がとても欲しかったんです。この曲のサビには『あなたが私の家になってくれたらいいのに』という歌詞があります。皆さんにとっても、癒しになる曲になって嬉しいです」と、『3AM』を紹介した。

すべてのソロステージが終わった後、JISOOは次のように感想を述べた。「それぞれのソロステージを順番にお見せしたが、いかがでしたか?とても良かったですよね。私たちも今回、グループステージとソロステージの両方を準備しながら、それぞれの個性をしっかり出せました。それにより、ツアー全体がより多彩になったように感じて、すごくワクワクしました。」

こうしたステージの雰囲気は、BLACKPINKが2年8ヶ月ぶりに披露した新曲『JUMP』へと自然につながっていった。事前にJISOOが「あとで『JUMP』という、思いっきり盛り上がれる新曲があると聞きました。そのときはぜひ一緒に跳ねてくださいね」と予告しておいた。パフォーマンスが始まると観客たちも一斉に立ち上がり、曲名の通り「跳ねて」会場全体を盛り上げた。 JISOOは「いかがでしたか? すごく中毒性があるでしょう? まもなく公式リリースされる予定ですが、ここで特別に一足先にお見せしました。公開されたらぜひたくさん聴いてください。約束ですよ」と語り、期待を高めた。

新曲の後に再び響き渡ったBLACKPINKのヒット曲は、彼女たちの歴史がいまも“現在進行形”であることを証明した。『BOOMBAYAH』や『DDU-DU DDU-DU』が始まると、ファンの歓声と合唱はさらに大きくなり、スタジアムは応援棒の波で埋め尽くされ、壮観な光景が広がった。

ステージ演出もまさに「グローバルなスケール」だった。レディー・ガガやアリアナ・グランデなどと作業してきた演出チームが、トップクラスのスタッフ陣として新たに構成された。また、グローバルまダンサーやバンドセッションが総出動し、オーケストラによる編曲とバンドライブが加わった。メンバーのハンドマイクによるボーカルと相まって、ライブに一層の臨場感をもたらした。

また、「サステナブルな公演」を目指した点も印象的だった。現場ではプラスチックボトルの代わりに紙パック入りの『BLACKPINK WATER』が提供され、観客の移動や宿泊によるCO₂排出量を測定する取り組みや、資源リサイクルに対する意識向上を促すブースも設置された。環境への責任意識もまさに“ワールドクラス”だった。

真夏の屋外ライブという点も、BLACKPINKにぴったりだった。コヤン総合運動場でK-POPガールズグループが単独コンサートを開くのは今回が初めてだ。2日間で7万8000人という観客を動員したBLACKPINKは、火柱、花火、打ち上げ花火など、屋外ならではの演出をふんだんに取り入れ、まるで「コーチェラ」のようなグローバル・フェスティバルのムードを作り上げた。

ステージそのものだけでなく、現場の雰囲気も「ワールドフェスティバル」を連想させた。BLACKPINKのステージ衣装をそのまま再現して着たり、ブラックとピンクのカラーでスタイリングしたファンの姿に、メンバーたちも思わず感嘆した。JISOOは「『Shut Down』の衣装まで着てくださった。この暑さの中、本当にすごいですね」と笑顔で語った。

公演の終盤、メンバーたちは改めてファンへの感謝の気持ちを伝えた。LISAは「昨日から本当に緊張していて、今もまだドキドキしています。皆さんが一緒に楽しんでくださっていることを見て、本当に嬉しいです。韓国で完全体ツアーをスタートできてよかったと思います」と語った。JENNIEは「ツアーを始める場所であるコヤンに、こんなにもたくさんの方が来てくださって感謝しています。上の階までぎっしり埋まっているのを見て、すごいなと思いました。これからワールドツアーに出発するので少し寂しい気もしますが、また皆さんに会える日が来ると信じています」と語った。

その後、『AS IF IT‘S YOUR LAST』と『Forever Young』でフィナーレを飾ったBLACKPINKは、再びステージ上で証明してくれた。いつでも「最後のように」情熱を燃やす彼女たちの音楽とパフォーマンスは、これからも永遠に「Forever Young」であることを。この日を皮切りにワールドツアー『DEADLINE』の幕を開けたBLACKPINKにとって、「DEADLINE」という言葉は、もはや存在しない。現在、ロサンゼルス、パリ、ミラノ、ロンドン、東京、シンガポールなど、世界16都市で31の公演を行う予定のBLACKPINKを今この瞬間もファンたちは待っている。

2025. 7. 7.